中国文化活動センターからのニュース

 

第2回目の「日本人家庭訪問交流プログラム」を実施

2018/10/22

 

 

10月19日(金)はさわやかな秋晴れ。関西外国語大学孔子学院を代表して5人が中国の料理とお菓子、お花と果物を持って、枚方市日中友好協会の山中卓会長宅を訪問しました。山中会長夫妻は、中国の友人である私たちを温かく出迎えてくださいました。また、枚方市日中友好協会の奥野稔理事長と森田洋子理事も、今回の活動に参加。

山中卓会長のご自宅は日本伝統的な建物で、庭と内装はとっても素敵でした。茶道師範の山中会長の奥様は日本式茶席で私たちを迎えてくれました。茶室でまず目に留まったのは、掛け軸と生け花でした。奥様は茶道の書と生け花について、季節や場面に合わせたものを使うことを教えてくださいました。この日のために秋の草花をいけていただき、書の「彩鳳舞丹霄」は「五色の翼をもつ鳳と凰が雲一つない天空に悠々と舞い遊んでいる」という意味があり、日本人はおめでたい時によく掛けるもので、今回は私たちの訪問を歓迎し、特別に掛けてくださいました。奥様は千家茶道の礼儀についても紹介してくださり、茶道ではどのように座り、どんな振る舞いをするのか良く分かりました。緑色のお抹茶は秋の紅葉や菊の描かれた碗に入れられ、甘い日本のお菓子とほろ苦い抹茶の組み合わせは絶妙で、口にした時に甘さと苦さがちょうどよく感じました。

抹茶を味わった後、孔子学院の先生たちが自分たちで作った干支の切り紙を山中会長やお友達に贈りました。可愛い鼠、強い虎、速く駆ける馬、空高くのぼる龍などを見せながら、中国の十二支の物語を話しました。また、「あなたの干支は何ですか?」「私は辰です」など、簡単な中国語を紹介しました。皆さんは自分の干支の切り紙を楽しそうに選んでいました。「こんなに綺麗な切り紙を見たのは初めてです。持って帰って孫たちにプレゼントしたらきっと喜んでもらえそうです」と嬉しそうに話される方も。

茶室を出た後は、食事の準備をしました。テーブルの上には既におでんやお寿司など、日本食がたくさん準備されていました。席について食事をしながら、家庭のこと、お茶のこと、中国旅行での経験とその時に感じたことなど話しました。山中さんの奥様は、北方工業大学(北京市)で茶道を披露して交流した経験がありますが、残念ながら中国の茶芸を経験したことがありません。そこで私たちは、茶芸について簡単に説明し、来年開催予定の中国文化講座での茶芸講座にご招待しました。奥様はとても喜ばれました。また、今回のプログラムに参加された山中様のご友人の皆さんは、この数十年で訪れた中国旅行での経験を話され、近年の中国の発展の速さにとても驚いていらっしゃいました。奥野理事長は「40年前に中国を訪れた際には、道行く人の着ている服や顔が素朴な感じでしたが、その後中国に行くたびにファッションや化粧が変わっていき、生活もどんどん良くなっていることを実感します」と話され、森田理事も「将来日中両国がもっと仲良くなり、平和が続くように願っています」と話されていました。夕食の時間は笑い声から始まり、未来への希望を語ってお開きとなりました。その後、近くの御殿山神社に出かけ、日本の秋の収穫祭を体験しました。

「日本人家庭訪問プログラム」の活動は今年で4年目になり、今回は8回目でした。互いの文化を体験し、深く交流することでより良い友好関係を築けるこの活動は、これからもずっと続けていきたいと思います。

 
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