加速するグローバル化、デジタル技術の急速な進展…。今なお変化し続ける現代社会において、本当に必要とされる人材の育成に向け、関西外大は2022年4月、外国語学部のカリキュラムを一新します。実践的な外国語運用能力を養う語学教育の拡充とともに、4つのコースを新設。多様な価値観や背景をもつ人々との協働に必要なスキルや、ビジネスの現場で求められるデジタル知識など、これからの時代を生き抜くための力を育て、学生一人ひとりの可能性を広げます。
新カリキュラムでは、英米語学科の必修科目において、習熟度別クラス編成方法の見直しや、3年次以降も実践的な英語運用能力の向上をめざす新科目を設置します。またスペイン語学科でも、スペイン語コミュニケーション能力向上をめざし、より難易度の高い文法の理解定着を図ります。定評ある既存の「Super IES プログラム」や「PIE」と連携し、ビジネスなどで発揮できる外国語運用能力を養います。
英語やスペイン語をより深く学ぶとともに、世界のさまざまな地域の文化や社会のしくみについて学ぶコースです。多文化共生社会やビジネスシーンにおいて、英語やスペイン語を自在に使いこなす技能を身に付け、言語の仕組みや使い方に関する理論も修得。さらに地域研究の観点から世界へアプローチし、グローバルな視野を養います。
社会をグローバルな視点から見つめ、国際社会の仕組みを理論的に学ぶコースです。国際関係論や経営学・経済学など、グローバル企業や国際機関で働くうえで必要となる知識とともに、ビジネスの実践的な理論やスキルについても学修。国際的なバランス感覚や世界情勢を見通せる力を養い、その力を国際社会で発揮できる人材をめざします。
関西外大が長年培ってきた英語教育に、これからの社会で不可欠なデジタル関連の学びを加えたコースです。データサイエンスの基礎から、ITのビジネス活用、データ分析まで、実社会で役立つデジタル知識・スキルを幅広く学修。「English for Technology Careers」などデジタル分野の実践的な英語運用能力を養う科目も豊富です。
[現・関西外大流グローバル人材育成プログラム]
現「関西外大流グローバル人材育成プログラム」を新コースとして再構築。国際関係や文化、歴史、宗教、経済、ビジネスなど、多彩な科目を外国人留学生とともに英語で履修。海外留学と同様の学修環境で、高度な異文化間コミュニケーション力・ネゴシエーション力・ファシリテーション力などを養い、その力を国際社会で発揮できる人材を育成します。
Super IES プログラムでは、語学力の向上だけでなく、留学先で必要となるアカデミックスキルを修得することができました。中でも世界の社会問題や時事トピックについて、クラスメートとディスカッションした授業が印象に残っています。事前に与えられたテーマについて海外のニュースサイトでリサーチし、自分の意見を持って授業に参加することが求められます。これらの課題を通して、情報収集する力、自分の考えを英語で相手に伝える力を身に付けることができました。また、このプログラムでは、さまざまな内容を英語で学ぶので、自分の興味や関心が広がり、いまは、「サービス・ホスピタリティ業界のリーダー育成プログラム」を受講し、英語で会計学やマネジメントを学んでいます。
佐藤 瑛介 さん
外国語学部英米語学科/
大阪市立高校出身
3年生の秋からアメリカのオハイオ州にあるマウントユニオン大学にダブル・ディグリー留学し、マーケティングを専攻しました。現地のマーケティングの授業では、大学の近所にあるコーヒーショップに行って、何人がドリンクを買ったのか、フードとセットで買ったかなどを調査し、それをデータにまとめて、消費者の行動について自分なりの考察をプレゼンテーションしました。現地学生と一緒に学ぶ上でノートの書き方、資料のまとめ方、ディスカッションのやり方など、「Super IES プログラム」で学んだことすべてが生きました。留学を終えて、マーケティングを深く学べたのはもちろん、自分と違う価値観にたくさん触れることで視野が広がりました。
黒田 悠香 さん
外国語学部英米語学科/
大阪府立鳳高校出身