日本語教員養成課程

国内で生活を送る在留外国人の数は増加しており、2023年には300万人を突破しました( ※出典:出入国在留管理庁)。一方で、日本語を母語としない人に日本語を教える教員は圧倒的に不足しています。
2024年4月には、「登録日本語教員」という新しい国家資格も誕生し、同年に関西外国語大学は登録日本語教員養成機関として登録されました。
これまで数多くの日本語教員を輩出してきた本学の教育プログラムを拡充し、高度な英語運用能力と日本語の専門知識を併せ持つ日本語教員を養成します。
登録日本語教員とは
認定日本語教育機関で外国人に日本語を教えるための国家資格で、2024年に創設されました。資格を取得するには、日本語教育に関する2つの試験に合格し、実践研修を修了する必要があります。
日本語教員養成課程について

日本語教員養成課程は、「将来、国内および海外で外国人に対し日本語を教えたい、日本文化を紹介したい」という学生のために開かれているものです。
授業科目は各学部によって多少異なりますが、登録日本語教員養成の必須の教育内容に対応した専門科目を履修したうえで、応用試験に合格し、実践研修機関において実践研修を行うことで「登録日本語教員」の資格取得が可能となります。
日本語インターン留学
日本語教員をめざす学生のためのプログラムとして、日本語インターン留学があります。
本プログラムは、海外提携大学に1年から2年間留学し、現地で日本語を教える教員のアシスタント(TA = Teaching Assistant)として経験を積みながら、同時に語学力を磨き、教養を深められるユニークな留学プログラムです。
本学の日本語教員養成課程を修了した学生から、厳正な選考を経て毎年7名前後のTAを任命し、卒業後に海外提携大学に派遣。およそ週15時間の日本語授業を担当し、その報酬として留学先大学において1、2コースの授業を受講することができます。
留学先大学によっては住居(寮の一室など)の現物支給、食事の補助など、生活補助金が支払われる場合もあります。またTAとして働きながら、大学院で学び、2年間で修士号(M.A.)が取得できる大学もあります。

※「日本語インターン留学」体験談に関しては、以下の記事をご参照ください。
日本語教員養成に関する科目

関西外大では、日本語教員課程を以下の学部学科で履修することができます。
- 外国語学部 国際日本学科
- 英語国際学部 アジア共創学科
各学科で開講される科目を以下でご紹介します。
外国語学部 国際日本学科
- [必修科目]
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日本語教授法A・B、日本語学研究A・B、音声学特殊講義
- [選択必修科目]
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国際日本文化論、日本文化史、日本の現代文化、日本の伝統文化、多文化共生、国際日本基礎演習Ⅰ・Ⅱ、心理学、教育心理学、言語学研究A・B・C、言語分析、教育方法の理論と実践、日本語教育実践実習A・B
- [選択科目]
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日本語教育実習、日本語教育実習演習
英語国際学部 アジア共創学科
- [必修科目]
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日本語学概論、日本語学A(音韻・語彙)、日本語学B(文法)、日本語教授法A・B、多文化共生論
- [選択必修科目]
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日本の現代文化、日本の伝統文化、アジアの伝統文化、ジャパノロジー、異文化と歴史、心理学、教育心理学、教育方法の理論と実践、ことばとコミュニケーション
- [選択科目]
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日本語教育演習