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卒業生の歩み

まずは個性を磨けばいい。それがいつか自分を助ける
石田 嵩人
国際言語学部 国際言語コミュニケーション学科 2012年卒
外務省 勤務
※2014年度より学部改組し、英語国際学部 英語国際学科を開設

いま、どんなお仕事をされていますか?

外務省の在メルボルン総領事館の副領事として、日本の国益を守る仕事をしています。日々の業務で大切にしていることは、現地の報道などから得た新鮮な情報を、迅速かつ正確に東京の外務本省に伝えること。また、メルボルンの政治家や世界各国の外交官との交流を通じて情報を収集し、日本の国益に資するものに接した場合は、選別・分析した上で本省に共有します。外務省に入った一番の動機でもありますが、自分の仕事が、少しでも日本や日本国民の利益につながればという思いで仕事ができるのがやりがいです。

いまのお仕事に携わろうと思ったきっかけを教えてください。

もともと夢だった国連職員になるには、一般的に修士(大学院卒業)が必要だと言われています。そのためのステップとして、関西外大に入学後、学位留学先(現・ダブル・ディグリー留学)で海外の大学の学位を取ることが大きな目標でした。

そんなキャリアプランが変わったのは2011年、留学中のことでした。日本で東日本大震災が起こり、アメリカにもそのニュースが大々的に報じられていました。私は教室で唯一の日本人だったので、現地の学生や教授から、震災後の日本の経済や社会、政治、社会状況はどうなっているのかを聞かれ、授業の冒頭でプレゼンをする機会が多くなりました。

そのうち私の中で芽生えてきたのが、自分は日本を代表してこの場にいるという責任感や使命感でした。そうして日本人としてのアイデンティティが強まったことで、国連職員として国際益に尽力するという気持ちよりも、日本の国益のために働く国家公務員になりたいという想いをより強く実感するようになりました。「外務省職員として国連に出向するという道も残されている。外務省からキャリアをスタートしてみたらどうか。君のような人が外務省に欲しい」という、外務省の人事の方からのアドバイスにも背中を押され、外務省の職員をめざすことにしました。

関西外大での4年間を通じて、最も「今の自分に生きている経験」はなんですか?

一言で言えば、とにかく主体的に行動したことです。1年生の冬、消極的な自分を変えたくて、後先考えずニューヨークに一人旅をしたところから私の人生は大きく動き始めました。ニューヨークにある国連本部の見学ツアーに参加した時、職員の皆が英語やフランス語、スペイン語といった共通言語で仕事をしている様子に触れて、純粋にかっこいいと感銘を受けました。

 

もともと猪突猛進型の人間です。一人旅の後に「ダブル・ディグリー留学し、海外の大学を卒業する」という目標が定まってからは、その目標を達成するために全精力を注ぐようになりました。図書館にあるNHKラジオやCNNニュースを収録した教材を毎月借りて、シャドーイング(復唱)とディクテーション(書き取り)をひたすら繰り返したり、好きな映画のスクリプトを購入し、出演している役者になりきってセリフを真似したり。はたから見るとおかしな人なので、自宅で一人になったときしかできませんが(笑)、喜怒哀楽などの感情表現やジェスチャーも含めて、“完全”にその役者になりきることがポイントです。

 

そこまでの努力をしても、留学先では自分の英語力の乏しさに打ちのめされました。もちろん英語力の土台形成にはなりましたが、授業のスピードがとにかく早く、先生の話していることがまったく理解できなかったです。ネイティブの学生と同じ環境で単位を取得しなければ卒業できないというプレッシャーは相当なもの。「今日も全然発言できなかった…明日こそは頑張ろう!大和魂ー!」と奮起する毎日の繰り返しでした。

絶対に諦めないという気持ちは誰よりも強かったです。毎回講義が終わったら先生を待ち伏せし、先生のオフィスでマンツーマンで授業をしてもらいました。私のしつこさにうんざりする先生もいましたが、必死でした。大学卒業という目的を達成するためならできることはなんでもやってやる、という気持ちでした。皆と同じように普通にレポートを提出していたらいけない。期限より早めに提出し、添削してもらい、再提出することで、少しでも評価をあげ、それなりの成績を収めることを繰り返していくうちに、少しずつですが自信がつきました。

いま思う「関西外大の魅力・強み」はなんですか?

多種多様な留学プログラムをはじめ、教授陣や教材、施設、たくさんの留学生。関西外大は学ぶために必要な環境は全て整っています。あとは自分が行動してその環境を生かせるかどうか。行動しなければ、宝の持ち腐れです。私自身、この素晴らしい環境を使い倒してやろうという気持ちで日々を過ごしていました。

 

教授陣の中には、元外務省職員、元国連職員、かつて南極探査に参加していた方など、多種多様な素晴らしい経歴の持ち主がたくさんおり、そんな先生方から受けた影響もとても大きいです。講義を受けて、おもしろいなと感じた先生のオフィスを訪ねて、自分の関心や今後のキャリアについて相談することもしょっちゅうでした。おかげで視野や可能性が広がっただけでなく、モチベーションが下がったときにはその先生のもとを訪ねて、元気をいただいていました。

 

また、留学生が多い環境も関西外大の魅力のひとつです。今後益々グローバル化が進む現代において、日常的にネイティブの外国人と英会話を実践で学べるのだから、こんなに有難く、利用しない手はありません。留学生に積極的に話しかけて友達になり、一緒にご飯を食べたり、カラオケやビリヤードをしたりしながら、英語力や国際感覚を磨くことができました。

高校生の皆さんにメッセージを

言葉を選ばずに言えば、私は当時も今も、「人と違うことしてなんぼ」というマインドを大切にしています。国際社会の場では、一人一人の個性が合わさって育まれる多様性が重んじられます。実際に外交官になってからも、どうしたら相手に自分の印象を残せるかを常に考え、自己紹介や相手と対話する時など、常に工夫してコミュニケーションを行うよう心がけています。

学生時代はそこまでは考えませんでしたが、例えば、先程言った学校の教材や先生方をフル活用するとか、留学など高い目標を設定して誰よりも英語ができるようになるとか、とにかく皆がやっていないこと、皆がやれていなかったことを常に追求していました。当時は周りから浮いた存在でしたが、自分が正しいと判断したことはやり抜きました。

 

社会人になると、「人と違うこと」は個性や専門性となり、その人の人生やキャリアを助けます。国家への忠誠心を根本とする公務員であっても、時として専門性を発揮しなければならない場面があります。その時に国際的な競争力を身につけなければ、日本の外交も世界のなかで存在感を発揮できず、結果、国益にもつながりません。

高校生の皆さんはまだ、「専門性」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、まずは人とは違う自分の個性や強みは何か、考えてみてください。浮いていれば浮いているほど、魅力的だと私は思います。

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