御殿山キャンパス・グローバルタウン内 にある生活空間「GLOBAL COMMONS 結 -YUI- 」。
この「結」で生活を送る外国人留学生を紹介するコンテンツで、第10回はアメリカ出身のステファン・ニューマンさんにご登場いただきました!

高校の先生をめざし、そのための勉強に大学で取り組んでいます。
日本の英語教育の実際を知りたいというのも、今回の留学の目的の一つでした。
留学生プロフィール

留学生プロフィール
- Stephen Newman(ステファン・ニューマン)さん
- 出身国:アメリカ合衆国出身
- 所属大学:Appalachian State University(アパラチアン州立大学 )
- 学年:3年生
アパラチア州立大学ではSocial Studies Education(社会科教育)を専攻し、高校の先生になるための勉強に取り組んでいる。

自分の経験をしてきたこと軸に、若い人たちの成長をサポートできる存在になれればと思い、教員をめざそうと思いました。
日本の英語教育に興味をもち関西外大に留学

ステファンさんが日本に興味を持ったのは、子どもの頃、図書館で日本の歴史についての本を読んだことがきっかけだった。
中でも夢中になったのが戦国時代で、個性豊かな戦国武将たちに魅了された。

そこから日本の文化に興味を持ち、音楽やアニメ、ゲームなどにも親しむようになりました。
現地で日本の歴史を学びたいと以前から思っており、実際に関西外大で日本の歴史の授業も受けています。
大学卒業後、日本のJETプログラムに参加するのが目標

ステファンさんは、将来的に日本のJETプログラムに参加したいと考えている。
主に英語を母語とする大学卒業者を日本に招聘し、外国語指導助手などとして小学校、中学校、高等学校などに配置されるというもので、ステファンさんは大学卒業後にチャレンジする予定だ。
その前段として日本人が英語をどのように学んでいるのかに興味があり、そのヒントを得ようと関西外大に来てから様々なイベントに参加した。
具体的には、
- ランゲージカフェ
- 高校生対象のキャンパス見学会
などで英語を学ぶ外大生や、高校生と交流を深めた。


自分が話す言語を他の人の視点から見るのは、とても興味深いと思います。
私にとって英語は母国語ですが、英語を話さない人にとってはどのように感じているのかを考察するいい機会が得られました。
ランゲージカフェの詳細については、こちらの記事をご参照ください。
関西外大のキャンパス見学会に参加し、日本人の高校生と交流

関西外大では、高校生を対象にキャンパス見学会を開催している。
その中で本学に留学中の外国人留学生と交流するイベント(=「留学生と話そう」)が開催されることがあり、そこにボランティアスタッフとしてステファンさんも参加した。

JETプログラムに参加する前に、日本の高校生と話したいと思っていたので、とてもいい機会になりました。
みんなとてもいい子で、英語が流暢な生徒が多いことに驚きました。
彼らと接することで、日本の英語教育への関心も今まで以上に強くなり、今後さらに研究を進めたいとステファンさん。
アメリカに帰国し、大学を卒業した後にJETプログラムに参加したいという気持ちも、より大きなもになったという。

今回の体験を通じて、日本の高校生のことももっと知りたいと思いました。
留学期間が終わればいったん帰国しますが、JETプログラムでまた日本に来ることを今から楽しみにしています。
「結」での生活について

一人一室の個室が確保され、施設がきれいで、「結」の生活は快適ですと笑顔を見せるステファンさん。
ちなみに、取材をしたのは12月だったけど外でも半袖・半ズボンで、寒くないんですか?と訊ねると、「ノースカロライナ州の私の住んでいる地域はもう寒いので、全然大丈夫です」とのこと。

逆に日本の夏の暑さには驚きました。
だけど、各部屋にエアコンが付いているので、「結」の中では快適に過ごすことができました。
お好み焼きづくりに挑戦するも…

日本でやってみたいことの一つに、「和食をつくること」をあげていた。
実際に、お好み焼きづくりには二度ほどチャレンジしたという。
なんでも、「結」の同じフロアに料理教室に通っているアメリカ人の留学生がいて、彼に教えてもらいつつ調理してみたが(ホットケーキを作るようにフライパンでチャレンジ!)、あまり上手く作ることができなかったそうで…。

出来は「まあ、まあ」で、まだまだ練習が必要ですね(笑)。
それ以外にも、たい焼きづくりにも挑戦したが、やはりフライパンで調理したもんだから上手くはいかなかったという。
また外食もけっこう利用し、ラーメンや焼き肉、お好み焼きがお気に入り。

ラーメンが一番好きで、特定のお店というよりは、出かけた先々で出会ったお店に入っています。
友だちと一緒のときは、焼肉に行くことが多いですね。
ちなみに、日本のスナック菓子も好き。

大好きなポッキーの塩バニラ味をネットで箱買いしている。

日本は全体的に食べるものが美味しくて、その点でもすばらしい国だと思います。
部屋では勉強。気分転換でオンラインでゲームを楽しむ

起きている時間、部屋の中でもっとも長くいるのが机の前で、日本語の勉強にも力を入れる。
※写真は漢字のテキスト。
また、ノートPCで動画を見たり、ゲームをプレイしたりする時間も大切な一時となっている。


一人でプレイすることはもちろん、オンラインでアメリカの友だちとゲームを楽しむことも。
いい気分転換になっています。
プラモデルやジオラマを購入

日本のお土産として購入しているのが、プラモデルやジオラマだ。
歴史好きが高じて、「戦国の合戦」シリーズのジオラマも買い求めた。
また、ゲームやアニメなどのキャラクターのプラモデルもいくつか手に入れた。


アメリカに帰ってから組み立てるのを楽しみにしています。
さいごに

未知の場所に飛び込むのが好きで、アメリカでもいろいろな場所を旅してきたというステファンさん。
その次の大きなステップとして日本にやってきたわけだが、「文化を含め、本当に日本のことが大好きです」と語る。

将来はアメリカで歴史の先生か、日本で英語の先生になるのが目標です。
そのためにまずは今の大学で学位を取り、その後JETプログラムで日本に戻ってきたいと思っています。そのためのファーストステップとして、関西外大での留学体験は、有意義な時間となりました。