コロナ禍にスタートしたIEP(Intercultural Engagement Program)は、関西外大の学生が主体となり、海外協定校の留学生たちとオンラインで様々な交流イベントを企画・運営するという取り組みです。
外国人留学生の受け入れや海外協定校への派遣の再開にともない、IEPでは対面でイベントを行う「on site」の活動も今秋(2022)より本格的にスタートさせました。
その第一弾となったのが、2022年9月から始まった「ランゲージカフェ」です。
留学生と交流しながら各言語を学ぶ「ランゲージカフェ」

関西外大に来ている留学生たちと簡単なレクリエーションを交えながら、語学について学ぶランゲージカフェ。
毎週平日の17時~18時の時間帯で行われており(金曜のミニ・カフェのみランチタイム)、概要は以下の通りです。
- 月曜日 英語
- 火曜日 スペイン語
- 水曜日 中国語
- 木曜日 日本語
- 金曜日 ミニ・カフェ(ランチタイム)
なお、金曜日の「ミニ・カフェ」は、言語に関係なく、ランチをいっしょに取りながら、気軽に交流できる日となっています(※現在休止中)。
開催スケジュールなどの詳細については、ラポートやIEPのon-siteページでご確認ください。
ランゲージカフェの中身について(どんなことをやっているのか?)

各曜日に取り組む言語が設定され、その言語を話せる留学生、外大生がプロジェクトマネージャーとして参加します。
内容はその時々でさまざまですが、
例えば「日本のアニメについて」といったトピックについて参加者みんなで自由に話し合ったり、IEPメンバーが企画したゲームに取り組んだりしながら、語学のスキルを実践的に向上させていきます。
これまでに取り組んだゲームとしては、
- フルーツバスケット
- 単語当てゲーム(お題に関する「答え=単語を形成するアルファベット」をチームの各メンバーが1つずつ回答する)
- 連想ゲーム(例えば、お題が「着物」だったら「着物」という単語を使わずに、それを言葉で説明して回答者に答えを導き出す)
などで、今後もさまざまなゲームを考え、実践する予定です。
予約なしで飛び入り参加可能

ランゲージカフェの参加条件についてですが、特に条件はありません。
誰でも自由に参加OKです!
また一度参加したからといって、翌週も参加しないといけないといった縛りもないので、気軽にご参加いただけます。
※概要は以下の通りです。
また、友達同士での参加はもちろん、お一人での参加も大歓迎です。
実際にこれまで開催したイベントでは一人で参加している人も多く、ランゲージカフェを通じて、たくさんの友だちをつくりましょう!
スピーキングやリスニングに自信がない方も大歓迎!

外国人留学生と交流したいけど、言葉に自信がないから尻込みをしている…。
もしかしたら、そんな人も少なからずいるかもしれません。
ただ、例えば英語のリスニングやスピーキングに自信がないといった人はむしろ大歓迎で、そうした方々が気軽に留学生たちと交流できる場として開設されたのが「ランゲージカフェ」なのです。
実際に、コミュニケーションが上手く取れない場合、プロジェクトマネージャーがサポートし、バランスを見てチーム分けなどを行いますので、安心してご参加ください。
「ランゲージカフェ」プロジェクトマネージャーからのメッセージ

現在(2022年秋学期)、ランゲージカフェを企画・運営するプロジェクトマネージャーは以下の7名。
- 長野 陽美輝さん(外国語学部 英米語学科4年)
- 佐藤 竣さん(英語国際学部 英語国際学科3年)
- 于 競尭さん(外国語学部 英米語学科3年)※通称トミーくん
- 丹井 美南さん(短期大学部 英米語学科2年)
- Juan Garciaさん(バルセロナ自治大学 Universitat Autònoma de Barcelona)
- Rose Jaquesさん(フロリダ大学 University of Florida)
- Ron Tene(ウェバー州立大学 Weber State University)
お一人ずつ、イベントへの思いや参加者へのメッセージについてコメントをいただきました。
長野 陽美輝さん(外国語学部 英米語学科4年)

――イベントのやりがいや魅力について
現地学生と留学生との交流の機会を提供・サポートでき、自分自身も交流を楽しめること。
――取り組みで工夫していることや、いつも心がけていることは?
日本語カフェであっても、日本語がわからない留学生には英語でも説明・通訳してあげるなど、言語レベルの違う人同士でも交流を楽しめる環境作りをするよう心がけています。
――現状の課題と、考えている改善方法について
ランゲージカフェの認知度を高めること。IEPの公式インスタグラムやラポートでの告知だけでなく、プロジェクトマネジャーの7人自らが、外国人教授やクラスに足を運んで告知することで、イベントをより知ってもらうことができ、直接参加希望者の声や質問を聞くことができると考えています。

参加を迷っているみなさん、友達を作れるこの良い機会にぜひ積極的に参加してください!
語学力は問いません、私たちがサポートします! ラフにおしゃべりをしたりゲームをしたり、しているので、気軽に遊びに来てください。みなさんに会えるのを楽しみにしています!
Ron Teneさん(ウェバー州立大学)

――イベントのやりがいや魅力について
さまざまな人たちとの新しい出会いの機会があること。
――取り組みで工夫していることや、いつも心がけていることは?
ランゲージカフェに来てくれる方は、他の参加者との交流を楽しみにしている方がたくさんいます。イベントを盛り上げるのはもちろん、そうした参加者同士の交流を促進することを意識しています。
――現状の課題と、考えている改善方法について
例えば、新しい企画を実行するためにボランティアを募集したいと思った際に、運営側として責任ある内容を考案し、大学側からOKをもらわないと企画を前に進めることはできません。
そのために、早い段階で精度の高い企画を立て、窓口となる部署とのやりとりもスムーズになるように心がけるなど、イベントがより潤滑に動ける仕組みづくりができるといいと思います。

ランゲージカフェは、いい思い出を作る機会をたくさん提供してくれるでしょう!
佐藤 竣さん(英語国際学部 英語国際学科3年)

――イベントのやりがいや魅力について
参加者の楽しんでいる姿を見ること。
――取り組みで工夫していることや、いつも心がけていることは?
意味のある、そして楽しいイベントが開催できるよう絶対に諦めないことです。
参加者の皆さんには、言語や文化を含む新しいことをたくさん学んでいただき、日本だけでなく海外から来た留学生とも友だちになっていただけるよう全力で努めています。
――現状の課題と、考えている改善方法について
どれだけ多くの参加者を集められるのかということが課題だと思っております。今までIEPのイベントは基本的にオンラインでの開催でしたが、この秋学期からは対面でのイベントが本格的に始まりました。だから、私たちがまだあまり慣れていない新たなスタイル(対面形式)のイベントを企画していく必要があります。
難しい側面はあるかもしれませんが私たちは絶対に諦めませんし、対面イベントを開催する際「どうすれば皆さんに魅力を感じてもらえるか」「どうすれば参加者の皆さんの期待にお応えできるのか」をしっかりと考えることが、重要であると思っております。

IEPのイベントが皆さんにとって新しいことを学べ、そして新たな知り合いを作ることができる貴重な機会になることをお約束します。
もし、少しシャイで他の学生に話しかけることができない、だけど話したい方、IEPのイベントに来てください! いま学習している言語の練習をしたい方、IEPのイベントに来てください! 皆さんのご参加を心よりお待ちしております。
Rose Mirleneさん(フロリダ大学)

――イベントのやりがいや魅力について
イベントでの交流を通じて、世界中の友だちを作ることができます!
――取り組みで工夫していることや、いつも心がけていることは?
私は英語の曜日を担当していますが、語学力のレベルは皆さん違います。その点を踏まえ、参加者全員が楽しめるにはどうしたらいいのか、そのことをいつも考えています。
――現状の課題と、考えている改善方法について
参加者を安定的に確保するのが今後の課題です。ランゲージカフェは今学期スタートしたばかりで、今学期終了後に取り組み全体をフィードバックし、改善点を洗い出すことで、今後よりよいイベントになっていくと思います。

ランゲージカフェに来てくださった参加者の皆さん、ありがとうございます! またイベントをサポートしてくれたボランティアスタッフのみんなにも感謝です。
イベントに興味をもった方は、ぜひ一度足を運んでみてください!
于 競尭さん(外国語学部 英米語学科3回)

――イベントのやりがいや魅力について
ランゲージカフェの運営やイベント企画を考えること自体がすごく楽しいです。
――取り組みで工夫していることや、いつも心がけていることは?
参加者の皆さんに、笑顔を与えることをいつも意識しています。
――現状の課題と、考えている改善方法について
IEPの認知度をもっと高めたいです。まず現在のイベントの質を保ちつつ、毎回に来てくれる参加者の方が楽しめるような企画を考え、ランゲージカフェをより良くしていければと思います。

「中国語が全然わからない」「スペイン語一切喋れない」などの理由でイベント自体が楽しめないという認識は大間違いです。
Language Caféは普段から使わない言語だからこそ、その国の文化を実感できる場所です! まずは最初の一歩を踏み出しましょう!
Juan Garciaさん(バルセロナ大学)

――イベントのやりがいや魅力について
言語、文化、人々に関連するイベントを開催することを常にうれしく思います。
――取り組みで工夫していることや、いつも心がけていることは?
スペイン語で自分を表現するのが苦手な方や、少しシャイな方も楽しく参加していただけるように常に意識しています。
――現状の課題と、考えている改善方法について
回数を重ねるごとに中身が単調になってきていると感じており、改善策を検討しています。
具体的にはテーブルゲームやスペイン音楽に関連するアクティビティなどを取り入れたいと考え、そのアイデアをカタチにするために現在企画を練っているところです。

ランゲージカフェに参加する学生は、みんな“リラックスした雰囲気の中でおしゃべりをしている友達”です!
ミーティングに定期的に参加している人の中には、スペイン語に堪能な人もいれば、言葉を話せないけど学びたい!と思っている人もいます。交流を深めるチャンスでもありますので、興味のある方はぜひお越しください。
丹井 美南さん(短期大学部 英米語学科)

――イベントのやりがいや魅力を感じる瞬間は?
イベント内で仲良くなった留学生と外大生が、最後のフリートークでたくさん話しているのを目の当たりにしたときです。
イベント当日までにはさまざまな準備が必要ですが、参加者の方が笑顔で仲良くなって帰っていく姿を見るのが何よりうれしく、その瞬間に運営側としてもやりがいを感じます。
――取り組みで工夫していることや、いつも心がけていることは?
困ったときに頼ってもらえる雰囲気づくりです。参加者の数は日によってまちまちですが、多いときには特に気を付けています。
私は今でも英語を流暢に話せるわけではありませんが、以前は「話せないから黙ってしまう」ということがよくありました。なので、イベント内では全ての人に同じくらい話す機会を持っていただきたいと考え、行動しています。
――現状の課題と、考えている改善方法について
イベント運営の課題は、参加しやすい場所や時間にイベントを組むことです。
また、どのようなイベントだったら参加したいと思うのかなど、参加者の皆さんの求めているものに寄り添えるイベント企画に苦戦しています。SNSを利用し、皆さんからの意見を直接受け取れる環境を整えていきたいと考えています。

学内のイベントと聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、ランゲージカフェはとてもアットホームな雰囲気の中で行われています。1人で参加する人も少なくないので、気軽に足を運んでくれるとうれしいです!
また、英語を話すことが不安という方は、イベント中いつでも近くにいるので声をかけてください😊
さいごに

2022年秋学期にスタートした関西外大のlanguage cafe(ランゲージカフェ)。
今回登場した留学生を含む7人のプロジェクトマネージャーたちが試行錯誤しながらイベントを企画し、運用してきました。
ランゲージカフェは次年度以降も継続され、この1学期間取り組んできた経験を活かし、さらに中身をブラッシュアップさせる予定です。
2023年1月には新たに外国人留学生も来日し、留学生別科の春学期もスタートし、彼らとの交流の場にもなると思います。
今後のランゲージカフェの展開に、ご期待ください!