留学生と金沢・近江町市場などで食べ歩き!企業訪問で日本の伝統文化についても学ぶ

2022年10月16日、関西外大の学生7名と本学で学ぶ外国人留学生15人が、石川県金沢市でのフィールドトリップを実施。

国際交流を推進するIEPの「おもてなしプロジェクト」の一環として行われ、イベントの企画・運営を担った3名の学生にインタビューを行いました。


IEPとは?

Intercultural Engagement Programの略称で、関西外大の学生が企画・運営し、世界各国の協定校の学生たちとオンラインを通じて国際交流を行う取り組みのこと。

IEPの具体的なプログラムの中身については、以下のページをご参照ください。

IEP
Welcome to IEP's Website! IEP公式サイトへようこそ!

学生プロフィール

イベントのレポートを報告してくれたのが、こちらの三名。

左から、

  • 池上 結さん 英語キャリア学部英語キャリア学科2年(高知県・高知学芸高校出身)
  • 石川 純也さん 英語国際学部 英語国際学科 3年(埼玉県・秀明高校出身)
  • 田代 優太さん 英語国際学部 英語国際学科 3年(大阪府立市岡高校出身)


皆さんは石川さんが立ち上げたLimという団体に所属している。

学生団体Limとは

Life is mineの略称で、2022年8月に立ち上がった有志の学生団体。新たなことに挑戦したい者が集う団体で、関西外大に来ている外国人留学生との交流イベントをはじめ、さまざまイベントを企画・運営する。
※ サークル申請には活動実績が必要なため、現在は大学非公認。

【Lim】公式Instagramはコチラ

今回の金沢フィールドトップは、メンバーの田代さんが中心になって企画を考え、国際交流部が手がけるIEPの「おもてなしプロジェクト」としてイベントが実施された。

金沢フィールドトリップで食と伝統文化を体感

▲ 金沢駅の兼六園口にある「鼓門(つづみもん)」の前で記念撮影

フィールドトリップの訪問先として金沢が選ばれたのは、

  • 外国人留学生が、一人で気軽に行きにくい場所を案内する
  • 以前イベントでコラボした明治創業の調味料メーカー(株)ヤマト醤油味噌を訪問する

というのが主な理由だった。


IEPのオンラインイベントの一つとしてヤマト醤油味噌さんとのコラボレーションが実現し、それを担当したのも田代さんだった。イベントの詳細は以下の記事をご参照ください。

金沢旅行(フィールドトリップ)の日程

電車はもちろん、事前にバス移動の時間などのタイムスケジュールを綿密に組み、効率よく目的の場所を回れるように配慮した。


京都駅から特急サンダーバードで金沢まで行き、昼前に現地に到着。

まずはランチタイムということで、

  • 近江町市場
  • ひがし茶屋街

上記の2つに分かれて、ご飯を食べるとともに該当地域を見学した。

風情ある街並みが魅力の「ひがし茶屋町」

ひがし茶屋街は金沢文化を代表する茶屋街のひとつで、昔ながらの町屋が軒を連ねる情緒あふれる古い街並みは、外国人観光客にも人気。

日本料理やカフェなどのお店も多く、人気の観光スポットとなっている。


田代くん
田代くん

風情ある街並みを堪能するとともに、おいしい茶蕎麦屋さんで日本食も楽しんでもらえました。


留学生の満足度も高かったですよ!

近江町市場で食べ歩き! 新鮮な海の幸を満喫する

外国人留学生と会話をしていると、「日本食が好き」「実際に食べ歩いたけど、ご飯がすごく美味しい」という声をよく耳にする。

なかでも定番となっているのがお寿司ということで、それだったら留学生たちに日本海の新鮮な海の幸を味わってもらおう!と企画されたのが、近江町市場だ。


金沢駅から徒歩で15分ほどの距離で、こちらもひがし茶屋街同様、多くの観光客でにぎわっている。

主に生鮮食品などの食品と生活雑貨を扱う小売店や飲食店など約170軒が商店街を形成しており、「金沢市民の台所」とも呼ばれる。江戸時代の享保6年(1721年)に始まり、金沢を城下町としていた加賀藩の御膳所だった。名前の由来は諸説あるが、近江商人が作ったことによる。

出典:wikipedia


実際、留学生たちはいろいろな食材を堪能したようで…。

池上さん
池上さん

私は近江町市場の案内役を担当したんですけど、カキを食べたり、エビを食べたり、当初の予定通り、留学生の皆さんに海の幸を堪能してもらえたと思います。

石川くん
石川くん

生ウニに初挑戦した留学生もいたんですけど、「すごい美味しかった!」と絶賛していました。

ヤマト醤油味噌さんでの「発酵食品ツアー」

金沢の代表的な観光地を満喫したあと、バスで移動して金沢港近郊にあるヤマト醤油味噌へ。

味噌や麹といった発酵食品の魅力について、実際の商品の香りなどを体感しながら同社のスタッフの方から説明を受けた。


▲ 発酵期間の違いによって、いかに見た目や香りが違うかを体感的に学ぶ。

日本食が大好きで、三食ごとに味噌汁を飲むというヘビーユーザーの留学生も参加しており、熱心にスタッフの方に質問を投げかけていたという。

田代くん
田代くん

当初、解説をお願いしていた英語がご堪能なスタッフの方が出張で急きょ不在となり、代理の方は日本語での説明になりました。その点は予定外の展開でしたが、全体的に参加者の満足度は高く、開催できてよかったです。

石川くん
石川くん

日本語での解説になってしまったので、スライドの説明だけだと理解は深まらなかったと思いますが、その後に味噌づくりの見学や匂いを嗅ぐ体験など、五感をフル活用して学びを深められた点がすごくよかったと思います。

主催者の声

学生団体Limとして、またIEPの「おもてなしプロジェクト」として、初めて関西圏を飛び出してのフィールドトリップとなった今回の金沢旅行。


不参加と思っていた足を骨折した車椅子の留学生が当日の朝に来たことや、同じ学生が特急サンダーバードで財布をなくした(後日出てくる!)ことなど、現地や道中で不測の事態もいくつか起こったが、

参加者の反応的にも、自分たちの手ごたえ的にも、全体的には「満足度の高いイベント」になったという。

池上さん
池上さん

制作した旅程表に細かくタイムスケジュールを記しましたが、当日はその時間にきれいに沿って

いくことができました。

前回やった京都のフィールドトリップでは大まかなものしか決めず、結果的に時間がズレることが多かったんですけど、最初細かいところまで企画を詰め込むことで、当日スムーズに動くできることを改めて実感できました。

石川くん
石川くん

イベント中のアクシデントは臨機応変に対応するしかないんですけど、それ以外のところを事前に詰めていたので、池上さんが言ったように、当日無理なく対応することができたように思います。


京都のときは留学生が約50人参加し、今回は総勢23名と規模が小さかったわけですが、その意味では外大生と留学生が特定の人とだけではなく密に交流できた感じで、その点も今回の良かったところだと感じました。

田代くん
田代くん

一方で、前半は2つの班に分けて行動したので、もしかしたら1つのグループとして行動した方が交流が深まったかもしれず、その点は今後少人数でフィールドトリップをする際に考慮したいと思います。


あとは、車椅子の子が来たけど「サポートをどうしよう」とか、スタッフのみんなと話し合いながら当日うまく対応できたことが自信にもなりました。


石川くん
石川くん

友だちや家族と旅行に行くと観光客目線で現地を見ると思うんですけど、引率して連れていくとなったときに、自分たちも一観光客ではあるんですけど、「留学生たちを最大限、現地で楽しんでもらうためにはどうしたらいいのか」っていう俯瞰的な視点が出てきました。


タイムマネジメントも含め、そうした全体を見渡す視点を意識できたことがよかったなと思います。

池上さん
池上さん

京都のフィールドトリップのときは準備不足もあって、交通の乗り継ぎのことや経費のことなどに気がいってしまって、留学生に楽しんでもらえているかというところまで意識が回りませんでした。


今回は、事前に街の情報やおすすめの飲食店などを共有し、留学生も予備知識を持ったうえで参加できるとともに、私自身みんなが楽しんでいるのも実感できてよかったです。しっかりと準備することで、石川さんが言った「俯瞰してみる視点」も生まれるし、この経験を次の企画にも活かしていきたいですね。

田代くん
田代くん

反省点としては、今回は遠方で1日だけのイベントだったので、タイムスケジュールがタイトだったこと。今後は宿泊ありのイベントなども検討してみたいです。


あと、金沢ではバスを使う機会がすごく多かったので、事前に「コインを多めにもってきてね」とLINEグループで周知。みんなきちんと小銭を用意してくれて、その点も当日時間通りに進行できた要因になったと思います。

参加者(留学生)の声

イベント終了後に、Limの学生たちが留学生たちにアンケートを取りました。

その一部をご紹介します。

市場で新鮮な魚介類を食べられたのがよかった!

楽しかったです。次回は自然が豊かなところに行ってみたいです。留学生の多くは、私も含め日本の自然が大好きだから!

外大生のみなさんがとてもよく計画・進行してくれたので、安心して楽しめました!

ヤマト醤油味噌でのデモンストレーションはとても楽しかったです! 一方で、日本語は十全に理解できなかったので、英語のサポートがあれば、より良かったと思います。

タイトなスケジュールだったので、各目的地を巡る時間がもう少しあれば良かったかも。そして、味噌の講義が英語で行われていたら、留学生にとってもっと役に立ったかもしれません!

こうしたイベントは継続してほしいです! 丸1日滞在する企画とかもいいかもです!

市場を満喫できました。シーフードは、美味しかったです!

さいごに

2022年秋、コロナ禍で一時ストップしていた海外からの留学生受け入れが本格的に再開しました。

約560人の外国人留学生が、本学の施設である「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」やセミナーハウスに滞在し、日常的に外大生と交流しています。


また、国際交流部が中心となった大学が主催しているイベントはもちろん、今回ご紹介したLimが企画したものをはじめ、学生たちの主体的な取り組みによって、外国人留学生とのさまざまな交流イベントが開催されています。

同WEBマガジンでは、各イベントを今後も積極的に取り上げていきますので、ご期待ください!

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