コロナ禍でも目標は変わらない。貧富の差をなくすために。

あなたの夢や目標は何ですか?

 国際機関で働き、生まれた国によって生じる貧富の差をなくすことです。きっかけは、大学1年生時に受けた国際ボランティア論の授業で「ハゲワシと少女(ケビンカーター)」という飢えで体が痩せ細り、瀕死の状態で横たわっている少女をハゲワシがそばで見ている写真に出会った時でした。エアコンのきいた教室で授業を受けていた私と、この写真の中の光景に大きなギャップを感じ、生まれた国や環境に左右されない世界を創りたいと思うようになりました。

エチオピア・アディスアベバ市中の住宅街(上) ハワサにある公共工業団地(下)

実現のために、いま取り組んでいることはありますか?

 JICA(国際協力機構)本部で、特定の国や地域に対して援助方法やその実施を決定したり、プロジェクトの企画を行ったりする地域部という部署に属しています。その中でも、私は主に東南アジア諸国の教育と保健医療を担当し、新型コロナ支援に関しては、本邦政府との調整などを担当しています。
 私自身、新型コロナウイルスの影響で出張、赴任ができない状況が続き、JICA本部と現地政府との公文書のサインや、やり取りがこれまでと同じようにできていません。また、コロナウイルスの感染拡大を機に、働き方も変わり、会社に出勤するのは週2、3日です。しかし、私たちは新しい生活様式に慣れていかなくてはいけません。活動が制限される中で、今自分ができること、社会ができることを継続的に考え、全力で取り組んでいく必要があると思います。

イギリス大学院時代

いま関西外大生におすすめしたいモノ・コト?

 「自分の人生はこれに使う!」としっかりした目的があれば、高いモチベーションを維持できると思います。コロナ禍においても、読書などを通して学ぶこと、知識を蓄積することは可能です。 むしろ、この状況にプラスの意味付けができるよう工夫する絶好の機会だと思います。時間がたっぷりある大学の4年間で、本当にやりたいことは何なのか、自分と本気で向き合って欲しいです。

PROFILE

卒業生・JICA
大野 正寿  さん

2011年に外国語学部英米語学科へ入学。在学中はアメリカへ1年間の交換留学(現:リベラルアーツ留学)やサッカーサークルの部長を経験。卒業後は東京のコンサルタント会社へ就職し、イギリスの大学院で1年間、開発学を学び、アメリカの途上国感染症に関する非営利組織カーターセンターで職務経験を積む。その後、外務省やOECD(経済協力開発機構)での勤務を経て、2020年にJICA本部に入社。現在は、東南アジアの保健医療や教育案件に従事。

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