本学OBのマルタ共和国日本大使が来訪 理事長、学長と懇談

 地中海の島国、マルタ共和国のアンドレ・スピテリ在外日本担当大使が12月17日、本学を訪れ、中宮キャンパスで谷本榮子理事長、谷本義高学長と懇談しました。スピテリ大使は本学の協定締結校マルタ大学の卒業生で、2002~03年に本学留学生別科に在籍しました。


▲マルタのアンドレ・スピテリ大使(右から2人目)、阿保茂・駐京都名誉領事と懇談する谷本榮子理事長、谷本義高学長

 日本とマルタ共和国の間では、今年7月に在京都マルタ名誉領事館が開館しました。在日マルタ公館は、在東京名誉総領事館、在広島名誉領事館に次いで3カ所目で、2020年には在日大使館が開設される予定。スピテリ大使には阿保茂・駐京都名誉領事が同行しました。

 懇談では、2015年以降、本学とマルタ大学の学生交換が行われていない状況を踏まえ、本学側は「マルタは風光明媚なところなので、留学したい学生も少なくありません。また、本学のエイジアン・スタディーズ・プログラムは充実しており、ぜひ学生を派遣していただきたい」などとして、交流再開に意欲を示しました。

 スピテリ大使は「19歳で関西外大に留学し、はしの使い方も日本語もわからず、たくさんのことを学びました。懐かしいところです」と述べ、日本の若者をマルタに呼び込むワーキングホリデー制度を整備するなど、対日関係の強化に取り組んでいることを紹介しました。また、在日マルタ大使館の開設後、本学との交流を進めたい意向も示しました。


▲厚生北館の学生食堂を訪れたスピテリ大使(左)と阿保名誉領事

 懇談に先立ち、スピテリ大使は留学時代に利用した厚生北館の学生食堂を訪れ、学生たちと一緒に食事をしました。「懐かしい味です」などと話していました。大使は2002年9月から03年5月まで留学生別科で日本語、日本文化などを学んだあと、立命館大学、東京外国語大学に留学。2014年からマルタ共和国在外日本担当大使を務めています。


▲懇談を終え握手する(右から)谷本理事長、スピテリ大使、阿保名誉領事、谷本学長

 両国は、2017年に安倍首相がマルタを訪問し、18年にはムスカット首相が29年ぶりに日本を訪れるなど結びつきを強めています。本学とマルタ大学は1997年に交換協定を締結。これまでにマルタ大学から11人の留学生を受け入れ、本学から14人の学生を派遣しています。
 
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