「魅力ある授業を目指して-学生を惹きつける授業のあり方-」をテーマにZoomで第12回FD教員研修会を開催

   「魅力ある授業を目指して 学生を惹きつける授業のあり方」をテーマに23日、遠隔会議システムZoomを使って第12回FD教員研修会が開かれました。外国語学部の近藤富英教授と福井幸男教授が、自らの授業の実践例を交えながら講演し、参加者との質疑応答も行いました。


▲異文化理解の実践例について話す近藤教授

 近藤教授は「異文化理解を深めるための補助教材について-効果的なコミュニケーションと異質なものとの共存を求めて-」と題して講演しました。
 「知らない人との共存や複眼的な見方、コミュニケーションスタイルや文化の違いについて、補助的な実物教材を使ったり、文献からの引用を使っています」と話し、具体的な教材を例示しました。
 「大げさだが言葉の間違いが命に関わることがある」と前置きする授業を紹介。「フリーズ(動くな)」と「プリーズ(どうぞ)」の聞き間違いで射殺された日本人留学生の話や、「ノー・ジャンプ(飛ぶな)」を「ナオ・ジャンプ(さあ、飛んで)」と聞き違えてバンジージャンプで死亡した話など「極端な例をあげています」と話しました。
 異文化理解について「衣食住はよく見えますが、価値観や信条などは目に見えません」として、具体的な例示が理解を助け、深めていくことを強調しました。ドラマ「大草原の小さな家」の1シーンを取り上げて「英語流の説得は決してあきらめないこと、泣き落としは通じないことがこのシーンから読み取れます」と紹介しました。


▲経営学の授業の具体的な取り組みについて話す福井教授
 
 続いて、福井教授は「私の経営学の授業展開-会社制度、顧客創造そして経営計算-」をテーマに自身の取り組みについて講演しました
 「語学も大切ですが、〝読み書きそろばん〟のそろばんはビジネスパーソンとしてとても重要です」とし、「学生が興味を持てるように経営学の枠を広げて、電卓を持たせてやっています」と話しました。
 実際の生活の中でお金や税金がどのように動いているのか、学生の目線に立つ重要性を強調しました。「出産育児支援金が実際にはどれくらいもらえるのか」「父親からバイト代が103万円を超えたらいけないといわれるのはなぜなのか」「商売している家の母親はなぜ領収書を集めているのか」といった身近な事例から話を広げていくことで学生の理解は格段に違うと述べました
 また、商売の基本である「新しい客をつくること(顧客創造)」を具体的に考えさせようと、学生に毎年、顧客創造実例発表会をやらせることで経営学のおもしろさを教える実践例を紹介しました。

 
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