アメリカンフットボール部「リンクス」の澤木監督が、関西学院大学ファイターズの前監督・鳥内秀晃さんと対談

 アメリカンフットボール部「リンクス」の澤木由衣監督が、中宮キャンパスで関西学院大学ファイターズの前監督・鳥内秀晃さんと対談しました。国内初の女性監督として就任した澤木監督は「アメフトに取り組むことを通じて人間力を育てることを軸にしたいと思っています」と話すと、鳥内さんは「私も同じです」と応じて「女性だからは関係ありません。ポイントさえわかれば存分に指導できます」とエールを送りました。


▲澤木監督(左から3人目)が関学ファイターズ前監督の鳥内さん(同2人目)と朝日新聞社の企画取材で対談しました

 鳥内さんは1992年から関学ファイターズの監督を28年間務め、学生日本一を決める甲子園ボウルで12回、社会人日本一との対決となるライスボウルで1回優勝を飾るなど、常勝チームに育て上げました。学生たちに「どんな男になるねん」と問い続ける独自の指導法とユニークな教育論で注目を集めています。今回は朝日新聞社の企画で対談が実現しました。
 対談に先立ち、澤木監督と鳥内さんはリンクスの練習を見学しました。澤木監督は、チーム全体としての練習時間の使い方や競技経験のないスタッフからどのように指導すればいいのかなどを質問しました。鳥内さんは「全体練習のテンポが良くない。もっと回数にこだわった方が良い」とアドバイス。また「気が付いた点をどんどん指摘していく。経験の有無は関係ない。何が足りないかに気づかせるのが指導者の仕事」と話しました。


▲リンクスの練習を実際に見ながら、澤木監督の質問に鳥内さんが答えました

 対談では、澤木監督が「経験がない分、純粋に〝うまくなりたい〟〝勝ちたい〟と恐れずに何でも聞きにいくことができます」と話すと、鳥内さんは「怖いものなし。何でも聞きにいけばいい。何でもできます」と答えました。また「〝何がしたいのか〟と問いかけながらコミュニケーションをとりたい」と澤木監督が話すと、鳥内さんは「練習の後はフットボールの話でなくていい。考え方や生き方を話せばいい。学生にいかに考えさせるかが大切です」と返しました。
 「女性のマネジャーには〝選手にどこまで指摘していいのか〟という葛藤があります」との澤木監督の問い掛けには「女性スタッフは雑用係ではない。工夫次第で参加できます。〝第三者の目ではっきり見ている〟と選手に納得させればいい」と話しました。


▲鳥内さんは独自の指導方法を紹介して澤木監督を激励しました

 鳥内さんは最後に「当たり前のことを当たり前にやればいい。そして絶対勝つことを目指さないといけない。どうやったら勝てるのかを求め続け、考え続けていくことです。言い訳することがなくなるまでやろうというのが大切です」と澤木監督を激励しました。
 対談の様子は、yers https://4years.asahi.com/朝日新聞Youtu部 https://www.youtube.com/channel/UChWzf9IIDohPkWz5SadDLxA
で公開しています。

 
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