ホスピタリティの未来について英語で研究発表 6大学参加のシンポジウムに初参加の本学の学生がPresentation Awardを受賞

▲すべて英語による研究発表がオンラインで行われた今年度のシンポジウム

観光やおもてなしなどを研究する大学生らが意見を述べ合う「2020年度ツーリズム・ホスピタリティ・レジャー研究合同学生シンポジウム(AY2020 Joint Student Symposium on Tourism, Hospitality and Leisure Research)」が1月23日、オンラインで開催され、6大学の大学生、大学院生、留学生、教員の約80人が参加しました。研究発表はすべて英語で行われ、初参加となる本学の学生4人がPresentation Awardを受賞しました。
 

参加大学は、和歌山大学、立命館アジア太平洋大学、山口大学、琉球大学、神奈川大学と本学の6校で、15分間の口頭発表38件が行われました。2019年から始まったこのシンポジウムは、研究成果の発表とそのフィードバックの他、英語力の向上と学生の交流の場としての役割も果たしています。

 
▲本学から参加した、上段左から、佐藤さん、淨内さん、長野さんと、下段左から小林さんと、学生を指導したYoo助教

本学から参加したのは、「サービス・ホスピタリティ業界のリーダー育成プログラム」対象科目のひとつ、YOO, Kate Inyoung 助教の「Marketing」を受講している小林 凪彩(なぎさ)さん、淨内(じょうない) 朋子さん、長野 陽美輝(ひびき)さん、佐藤 ななみさん(全員、外国語学部 英米語学科2年)の4人。


 
▲日本の人口推移を示す淨内さん

小林さんと淨内さんは、日本の人口減少に伴い外国人の労働力が不可欠となる中で、日本独自のサービス「Omotenashi」を、外国人が訓練することで修得し、提供できるかについて説明しました。
 
▲「Omotenashi」の定義を説明する佐藤さん

長野さんと佐藤さんは、コロナ渦で対面によるサービスの提供が難しくなる状況で、人工知能を活用した「スマートツーリズム」による「Omotenashi」の可能性について研究結果を発表しました。

他にも、ウミガメ保護ツアーと環境教育、顧客目線のバーチャル・ツアー、新型コロナウイルス危機に対応するための旅館の意思決定など、幅広い研究が発表されました。
 
▲本学の学生が受賞した「Undergraduate Student Presentation Award」

審査の結果、12グループの中から3グループが選ばれる「Undergraduate Student Presentation Award (Group Presentation)」に、本学の2グループが入賞しました。この賞の他にも「Undergraduate Student Presentation Award (Individual Presentation)」「Postgraduate Student Presentation Award」「Innovative Research Award」が、それぞれの受賞者に贈られました。
 
 
▲他大学の学生や先生方とも「Lunch Break」や「Tea Time」で交流を深めました。

シンポジウムに参加した長野さんは「Yoo先生のサポートを受けながら、『Super IESプログラム』で修得した英語でのプレゼンテーション力と『サービス・ホスピタリティ業界のリーダー育成プログラム』で学んだ知識を生かすことができました。他大学・大学院の方々の情報収集や分析する力が素晴らしく、今後の学修の手本としたいです。学生同士で交流できたのも良い経験でした」と話しました。

研究発表に先立つ基調講演では、北海道大学のCrossley先生と香港理工大学の大学院生Kongさんが「Travelling in the Era of COVID-19: Two Tales of the Travel Experience & Lessons Learned」で、人の動きが厳しく制限される中で渡航した体験から、渡航者が必要とするサポートを提言しました。
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