コロナ禍の大学をテーマに短期大学部のK.G.C.ベーシックスFD研修会が開かれました

 新型コロナウイルスの感染拡大で大学運営がどのような影響を受けたのかを総括し、収束後を見越した大学づくりを考えようと、短期大学部のK.G.C.ベーシックスFD研修会が3月9日、中宮キャンパスで開かれました。


▲5つの事務部門から報告が続きました


▲谷本副学長が教学マネジメントに触れてあいさつしました

 開会にあたり谷本和子副学長が、自律的な学修者を育てるために重視されている教学マネジメントについて触れ「今回のFD研修会が教学マネジメントのさらなる充実に役立つことを祈念しています」とあいさつしました。


▲教務部の平井係長の報告

 続いて5つの事務部門から報告しました。最初に、教務部の平井啓太係長が「オンライン授業から見えてきたもの」をテーマに話しました。

 2020年のオンライン授業の経過について述べた後、「オンラインの有効性や可能性が見えてきた」としたうえで「対面授業は維持しつつ、オンラインの特性を生かした新たな授業の創造・展開が求められている」と述べました。一方で、多くの学生が学内で過ごしずらいと感じている点を挙げ「授業以外で学生が滞在できる交流スペースづくりが必要。また教職員のAI・ICT教育も大切だ」と指摘しました。


▲国際交流部の北添課長補佐の報告

 次に、国際交流部の北添竜大課長補佐が「withコロナにおける国際交流業務」をテーマに報告しました。

 「postコロナではなくwithコロナ」「通常に戻すのではなく新しい方策の必要性」という2つのポイントに早く気付き、国際交流をめぐるさまざまな施策をSWOT分析に基づいて、矢継ぎ早に打ち出してきた1年を総括しました。そのうえで「ニューノーマルとしてオンラインが当面メインになる。どのように特色を出していくかが課題で、語学留学プログラムの模索を続けている」としました。


▲学生部の松田課長補佐の報告

 学生部の松田賀宏課長補佐は「コロナ禍での学生のメンタルヘルス」をテーマに話しました。

 「学生を取り巻く生活環境は出口の見えない閉塞感で激変した」とし、春学期にはほとんどの学生が通学できなかったにもかかわらず、学生相談室に寄せられた相談件数が例年と変わらなかった点を挙げました。「相談内容も従来多かった人間関係や生活が大幅に減り、学業問題が増えた」とし、ポータルサイトを設置したり、LINE相談をスタートするなど多様なツールで発信を続けていると話しました。


▲キャリアセンターの坪田課長補佐の報告

 キャリアセンターの坪田悟課長補佐は「コロナ禍での就職活動及び支援」をテーマに報告しました。

 2020年の正社員の採用実績が前年とほぼ変わらなかったことや、セミナーや面接の約7割がオンライン化していると述べました。そのうえで「BtoCのサービス業志向が高い学生の発想の転換を図る必要がある」「短大生で希望者が多い事務職では、求められている資質が大きく変化している。自主的な行動力が強く求められている」などとし、新年度への新たな取り組みについて説明しました。


▲総務部の山本次長の報告

 最後に、総務部の山本徹也次長が「コロナ禍から見えてきた危機管理」をテーマに話しました。

 過去に経験がなかったコロナ禍の危機管理について、緊急対策本部の取り組みを振り返りました。そのうえで「情報収集と状況判断」「リスク管理と危機管理」「早さと速さ」の3つのキーワードを示し、「いかに正確で多くの情報を集めることができるか。今後起こることの想定と現在起こっていることへの迅速な対応ができるか。短時間でスピーディーに進めることができるがポイントだ」と指摘しました。


 
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