短大部1年生のK.G.C.ベーシックスで PBLとサービス・ラーニングの成果を発表

 短期大学部1年生対象の「K.G.C.ベーシックス」の全体授業が9月22日に行われ、春学期に課題解決型授業「Project Based Learning(PBL)」と経験型学習「サービス・ラーニング」を履修した学生による成果発表が行われました。成果発表は、中宮キャンパスのマルチメディアホールで行われ、Zoomを使って配信しました。


▲マルチメディアホールからZoomで配信

 PBLの成果発表会では、沼田晃一教授の「サービス・ホスピタリティ特別研究G(フューチャーデザイン)」でソフトキャンディーの販路拡大について提案した5人が発表しました。



 大手食品メーカー「クラシエフーズ」とコラボして、ソフトキャンディーや知育菓子の課題について4つのグループが解決策を研究しました。メーカーの担当者にプレゼンした結果、大野花恵さん、阿部小町さん、小黒明香里さん、坂口愛果さん、山口留菜さんの5人が提案した「バラの香りで日本を元気に!ふわりんか大ブレイク計画」が最優秀に選ばれました。


▲「ふわりんか」の商品を片手に提案内容を紹介

 発表に先立ち沼田教授は「プロでもなかなか思いつかない斬新な提案がありました。PBLの楽しさや大切さを理解して、模範解答のない問題に果敢に挑戦しましょう」とPBL授業の意義を話しました。

 5人の発表では「透明なパッケージで中身が分かるようにしてお客様に安心感を与えたい」「全国のバラ園とコラボする」「サプリグミタイプやお菓子で一番人気のチョコレートタイプを売り出してみてはどうか」といった具体策を説明しました。リーダーを務めた大野さんは「課題解決に取り組む中で、自分の役割を自覚する必要性を感じ、チームで働く力を養うことができました。また、主体性が身に付きました」と述べました。

 続いて、2021年度より短期大学部で新たにスタートした「サービス・ラーニング」についての成果発表が行われました。春学期の履修者40人を代表して、酒井千鶴さん、丹井美南さん、佃奈津実さん、中瀬望愛さん、中邨颯希さんの5人が発表しました。


▲秋学期サービスラーニングのテーマを紹介する和田博司講師

 春学期のテーマは、「Welcome to Deep Japan」で留学生別科のサマープログラムを受講する留学生に向けて日本文化を紹介する動画を作るというものでした。


▲メンターとして学生をサポートしたブライス・ビブルさん(アメリカ・テネシー大学ノックスビル校出身)

 5人の発表では、「サービス・ラーニングで重要なキーワードは、Learning Outcomes(学修成果)とReflection(振り返り)です」と話し、サービス・ラーニングの特徴や1学期間の取り組み内容や成果を報告しました。
丹井美南さんは「韓国の人気アイドル・BTSが国連スピーチで、私たち10代、20代はコロナの『ロストジェネレーション』ではなく『ウェルカムジェネレーション』だと話していました。私たちは『ウェルカムジェネレーション』です。コロナ禍で、出来ないことに目を向けるのではなく、やりたいことに挑戦した方がいい。関西外短には、オンラインの国際交流『IEP』などさまざまプログラムがあります。世界はすぐそばです」と参加者にエールを送りました。


▲サービス・ラーニングの成果を発表する中瀬望愛さん

 成果発表のあと、谷本和子短大部学長が「PBLやサービス・ラーニングの活動を通して成功したことも、失敗したことも全てが次のステージにいくための大きな学習の機会です」「関西外短は、たくさんのプログラムを用意しています。関西外短だからこそ、できることに積極的に取り組んで欲しい」と激励しました。


▲成果発表の講評を述べる谷本和子短大部学長


▲成果発表を行った学生と谷本榮子理事長・谷本和子短大部学長

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