犯罪に要注意 狙われているという危機感をもって 枚方署が中宮・円形ステージで呼びかけ


▲「女子学生は犯罪に対する危機感を常に持って」と注意を促す市來係長 

「犯罪に対する危機感を常に持って」――夏に向け薄着になるにつれて、女性をねらった犯罪が増えるおそれが高まるのを受けて、昼休み防犯教室が5月21日、中宮キャンパスの円形ステージで開かれた。防犯意識を高める催しは3月に新入生向けにも行われたが、全学生向けに改めて呼びかけた。学生たちは円形ステージや階段席で昼食を取りながら聞き入った。


▲ながら歩きの女性を背後からうかがう様子を実演 
 
大阪は全国でもトップクラスの強制わいせつ犯罪多発地帯で、枚方市も危険度が高い地域に数えられている。はじめに大阪府警枚方署の市來ひとみ生活安全課防犯係長が強制わいせつ犯罪の実情を解説。携帯電話の画面に集中しながら歩いて、周りへの注意がおろそかになっている女性がねらわれやすい。犯人は背後から忍び寄り、一瞬のすきを突いて、襲いかかってくるという犯行の典型例を挙げた。


▲30㌢×30㌢の小窓でも簡単に通り抜けられることを示す 

まず、常に目を付けられているという危機意識を持つ。その上で
(1)夜道を帰るときは、遠回りになっても人通りのある明るい道を選ぶ
(2)車で呼び止められたら、車内の人と自身とは互いに腕1本ずつ(腕2本分の長さ)の間隔を確保して応対する。この距離ならたやすく車内に引き込まれない
(3)マンションのオートロックも油断禁物。オートロックが閉まるまでに、入り込んでくるケースがある。自室に入るまでは、繰り返し背後に人がいないか確認。自室に入れば、即座にカギを締める
(4)30㌢×30㌢の窓なら人は通り抜けられるので、トイレや浴室の小窓も必ず施錠する。窓に格子が備わっていても、簡単にはずされているので、過信をしない、と訴えた。
 
注意を呼びかける際には、府枚方土木事務所地域支援・企画課の桶本秀男主査と萱村聡子主事がモデルになって実演していた。


▲自転車にはいつもカギをかけようと呼びかける飯領田さん 

あわせて、枚方署街頭犯罪対策室の飯領田(いろでん)千穗さんによる自転車盗難への注意も行われた。自転車がマンションやファストフード、CD店の駐車場で頻繁に盗まれている。カギをかけるのを怠ったことが原因で、面倒がらずに施錠を習慣づける。ガキは馬蹄型の「シリンダー型」が効果的。さらに2カ所カギをかける「ツーロック」で盗難被害は格段に減らせるとして、「セカンドキー」に100円均一店でも扱われているワイヤー錠との併用を勧めた。
 
同時に自転車でも「交通法令順守を徹底してほしい。違反すれば当然、取り締まられます」と注意した。


▲最後に防犯パンフレットを配り、確認を訴える ​

このあと本学のボランティアサークル「ひまわり」(坂井郁也代表)のメンバーも協力して、防犯パンフレットを学生たちに配布した。

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