授業実践研究フォーラムが開かれ、社会科学系と英語教育をテーマに7人の教員が発表しました

 FD委員会は10月28日、第11回関西外大「授業実践研究フォーラム」をオンラインで開催しました。フォーラムは「社会科学系の授業研究」と「英語教育の授業研究」の2つのテーマに分かれ、7人の教員がそれぞれの授業を通して得られた成果を発表し、実践例を報告しました。

 「英語教育の授業研究」の分科会で、短期大学部の蔦田和美准教授は、英語教育への機械翻訳(MT)の導入に関して発表しました。蔦田准教授は2019年にも同様のテーマで発表しており、再考というテーマでの報告になりました。

 実際の授業での実践例を紹介し、受講生のアンケート結果を紹介しました。蔦田准教授は「知識偏重」ではなく「英語を使って何を伝えるか」が今問われているとしたうえで、「機械翻訳の導入には賛否があるが、教育機関における機械翻訳使用に関する方針の策定を検討してはどうだろうか」と提案しました。


▲ゲストスピーカー制度の活用について発表する高木助教(左)と司会を務めた酒井英一教授

 「社会科学系の授業研究」の分科会では、英語キャリア学部の高木綾助教が、ゲストスピーカー制度を授業の中で活用した実践例を発表しました。

 授業ではジャーナリストや研究者をゲストスピーカーとして招へいし、国際情勢やグローバル・ヘルス、サイバーセキュリティ―などをテーマに講義してもらいました。学生からは「情報リテラシーの重要性に気付いた」「具体的な知識・情報を習得できた」などの感想が寄せられたほか、講義の録画の再生回数が驚異的な伸びを示し、関心の高さが示されました。高木助教は「予想以上の効果が上がった」と述べました。

この日発表された報告は次の通りです。

【社会科学系の授業研究】

▽Teaching Asian Studies in the Age of a Global Pandemic
津田太郎・外国語学部助教

▽ゲストスピーカー制度の活用-実施例とその効果-
高木綾・英語キャリア学部助教

▽経済学関連授業の意義と方法
堀江康煕・外国語学部教授

▽文系・理系融合教育:J.S.ミルの大学教育論
滝川好夫・英語キャリア学部教授

【英語教育の授業研究】

▽英語教育への機械翻訳導入に関する再考
蔦田和美・短期大学部准教授

▽最新ニュースを帯活動に取り入れた英語授業の実践報告
中島美智子・短期大学部教授

▽教職課程における人間教育をともなった外国語教育活動のための学びの考察
村上裕美・短期大学部准教授

 
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