人権問題学習会が開かれ、NPO法人「えんぱわめんと堺」代表の北野真由美さんが講演しました

 いじめや虐待、不登校など子どもたちをめぐる厳しい社会環境にどう対応するかを考えようと、NPO法人「えんぱわめんと堺」代表の北野真由美さんを招いて11月26日、第13回人権問題学習会「子どもの人権問題を考える」が開かれました。北野さんは実際に子どもと触れ合って解決してきた経験やワークショップを紹介しながら、子どもの人権が守られる社会について講演しました。


▲北野さんが実際に現場で経験したことを交えて講演しました

 学習会は人権教育思想研究委員会が大学FD委員会、短期大学部FD委員会、SD委員会と共催で開催し、学生や教職員42人が参加しました。

 北野さんはNPO法人設立するきっかけとなったCAPプログラムとの出会いについて話しました。「子どもたちは恐怖心や不安、無力感、選択肢がないという心理に落ち込んで抜け出せなくなります。それが〝動けない〟とか〝社会に対する暴力〟となります」と言い、「小学生や中学生に対して、安心していい、自信を持っていい、自由にしていいという権利があると話してあげることが大切です」とCAPプログラムを導入する意義を説明しました。

 堺市内では、全小学校と中学校の一部でCAPプログラムがが取り入れられています。そして「新型コロナウイルスのさまざまな影響が子どもたちに出てきている今こそ必要なプログラム」とさらに推進しています。



▲大勢の学生が参加し、北野さんの講演に耳を傾けました

 北野さんは、子どもの権利条約や子どもの養育、子どもの権利を尊重する支援などをテーマに話しました。


▲子どもの権利について具体的でわかりやすい話が続きました

 「大人と子どもの力関係では暴力を起こしやすい」としたうえで、肩たたきを例にだし「〝わからない〟〝いや〟と言える関係をつくり、相手の気持ちを受け入れて力を調整できるようにすることが、暴力にならない力の出し方につながります」と語りました。

 また、「子どもが〝いや〟と言うのは距離を置きたい気持ちをもっているから。〝むかつく〟〝腹立つ〟と言うのはしたいことやしたかったことを教えてくれる気持ちがあるから」と子どもの気持ちを理解してほしいと訴えました。














 
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