「Go for SDGs」の第2弾としてカナダ・ハンバー大学のプログラムを受講する4人が「貧困」をテーマに発表しました

 SDGsをテーマに海外協定校とのオンラインで学ぶ「Go for SDGs」の第2弾がカナダ・ハンバー大学で実施されています。貧困をテーマに学んでいる2年生の4人が11月29日にプレゼンテーションしました。

 発表したのは、西澤紀穂さん(外国語学部英米語学科)、古澤奈桜さん(英語国際学部)、山下莉里花さん(英語国際学部)、山本未由さん(英語国際学部)。17あるSDGsの目標の中から「貧困をなくそう」に着目し、特に「子どもの貧困」を焦点を当てました。


▲世界には低賃金で肉体労働を強いられている子どもが大勢います

 最初に貧困を「1人当たり1日200円未満での生活」と定義し、世界で7億人以上いると指摘しました。そしてその半数以上が子どもで、「家族の収入を補うために働く子どもたちは学校にいけない、知識や情報が不足する、仕事の選択肢が狭まる、収入が減る、子どもが働かざるを得ない」という負のループが生まれていると分析しました。そして、子どもたちが低賃金で肉体労働を強いられている実情を報告しました。


▲子どもたちの貧困は〝負のループ〟に陥ります

 このうえで、私たちが貧困に対してできることとして、フェアトレードを取り上げました。SNSを使って約100人に聞いたところ、半数以上がフェアトレードを知っているとしながらも、7割以上がフェアトレードの商品を買ったことがないと答えていました。


▲勾玉のようなマークがフェアトレード商品の目印です

 フェアトレードについて、「正当な値段で商品を売買しようとの取り組みであるため、通常の市価よりも高い値段になっています」と説明し、その効果として、生産者の生活向上や児童労働の減少を挙げ、具体的な商品や枚方市内で購入できる店舗を紹介しました。


▲具体的なフェアトレードの商品を紹介しました

 また気軽に誰でも利用できる取り組みとして、菓子メーカーがチョコレートで実施している例や、衣料の製造販売の会社がリサイクルの服を途上国に届ける取り組みを続けていることを紹介しました。

 西澤さんらは「自分の生活を犠牲にして支援するのではなく、日常生活の中で気軽にできることがたくさんあります。自分に何ができるのかぜひ考えて見てください」と提案、このプログラムを通じて「貧困以外の様々な問題に着目できました」「積極性や自主性を養うことができました」と話していました。

 ハンバー大学のプログラムでは他に、飢餓問題でユニセフ募金、フードロス問題で食品の提供、ポスターによる啓発運動、ごみ捨ての改善計画と、それぞれのテーマで4チームが取り組んでいます。

 「飢餓をゼロに」をテーマにユニセフ募金に取り組んでいる学生は「12月3日まで学内でユニセフ募金を募っています。飢餓の撲滅には教育や農業への支援と同時に、現時点での子どもたちへの救援が大切だと思います」としたうえで「お金を出すというとハードルが高いのかなと感じることがあります。新しいものではなく、今あるもので支援するというのは行動に移しやすいと感じました」と話し、刺激を受けていました。  










 
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