「関西外国語大学の就職状況の分析について」をテーマにキャリアセンターの吉原健二事務部長が講演するSD研修が開かれました

 新型コロナウイルスの影響を大きく受けている就職活動をテーマに12月17日、SD研修が開かれ、キャリアセンターの吉原健二事務部長が「関西外国語大学の就職状況の分析について」をテーマに講演しました。対面とオンライン合わせて計90人の教職員が参加しました。

 最初に2021年3月卒業生の就職実績について説明しました。就職率は93.7%で前年より4.8%下落。また業種別にみると、外大生の志向性が高いホテル・観光などのサービス業が22.6%(前年比3%減)、航空などを含む運輸・倉庫業が6.2%(同11%減)でした。希望していた職種と実際に就職した職種をたどってみると、CA職を希望していた学生の多くがホテルなどのサービス業に就いたと思われます。


▲「コロナ前から存在していた課題がコロナで顕在化しました」と話す吉原部長

 吉原部長は「語学力やホスピタリティーといった能力を活用して自己実現を図りたいと考えるのであれば、グローバル展開する製造業や商社、物流などのいわゆるBtoB企業での活躍を考えることも大切です」としました。

 一昨年と昨年の3年次秋学期時点での進路希望調査結果を比較してみると、希望する業界や業種に大きな変化はありません。コロナが企業の採用活動に大きな影響をもたらしていることを自分事としてとらえ切れていないようだと分析しました。そして「〝英語が活用できる航空業界〟〝ホスピタリティーが生かせる接客業〟との単純な分析でとどまっている学生が多いように見られます」と指摘しました。


▲オンラインでも多くの教職員が参加しました

 吉原部長は「今回の新型コロナウイルスで、当初設定していた将来目標が予想もしなかったことで消えてしまうことを経験しました。臨機応変に志望変更できる能力として、自分自身の価値観に立ち戻ってキャリアを考えることができるような教育が必要です」としました。そして「航空やホテルに就職できなくなったからと安易に他業種や無職を選ぶことのないような指導を進めてください」と話しました。








 
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