カナダ・ハンバー大学の「Go for SDGs」プログラムでZero Hungerを学んだ学生が学修成果を発表しました

 

 「GO FOR SDGs Series」第2弾として、カナダ・ハンバー大学オンラインプログラム「English+ SDGs Initiative」を履修していた受講生が12月23日、学修成果を発表しました。


▲オンラインでSDGsを学び、語学力も磨きました
 

 今回はSDGsをテーマに、キャリアに繋がる英語力とスキルの修得をめざす14週間のPBL型(課題解決型)プログラムでした。本プログラムでは、ESL(英語学習)とPBLの2コースを併行して受け、約70人がプログラムを修了しました。またPBLでは、同じ関心を持つ学生同士が、15のグループに分かれて自分たちが選択した国際目標に向けプロジェクトに取り組みました。

 学内で学修成果を発表したのは、ハンバー大学から表彰を受けた2チームで、両チームとも17あるSDGsの目標の中から「飢餓をゼロに」をテーマとしたプロジェクトを実施しました。世界と日本の飢餓の現状や食品ロスについて学ぶとともに、実際に「食品ロスの削減」を目指す活動に取り組みました。

 Biggest Impact賞に輝いた、大森真央さん(外国語学部 英米語学科2年)、谷増咲紀(英語キャリア学部 英語キャリア学科 1年)、石田詩織さん(外国語学部 英米語学科3年)、石田麻奈美さん(英語キャリア学部 英語キャリア学科1年)、一井花帆さん(外国語学部 英米語学科4年)のチームは、飢餓の国際問題がある一方でフードロスが発生している日本の現状に着目し、問題解決の糸口を探りました。

 

▲家庭で眠っていた食品をこれだけ寄付していただきました


 取り組みとしては、フードドライブ(食料の寄付を受けて困っている人たちに提供する活動)や、インスタグラムのアカウントを作成し情報発信した活動を中心に報告しました。枚方市駅周辺の公園で2日間にわたり、家庭で眠っている食品の寄付を訴え、集まった食品155点をフードドネーションを支援する団体に提供しました。またインスタグラムで新規アカウント「ballecoco」を作成し、飢餓ゼロに関する情報を発信しました。

 石田麻奈美さんは「活動の軸を決めることと、決定後もフードドライブの準備が大変でした。飢餓と日本のフードロスの関連が伝わる取り組みにしようと話し合って決めました。また、フードドライブの取り組みも、市役所への手続きや一般の方へのチラシ配りなどで苦労しましたが、その甲斐があったと実感しています」と話していました。

 

▲身近なところから始めようと「YUIプロジェクト」に取り組みました
 

 Best Presentation賞を受賞したのは、加藤里桜さん(外国語学部 英米語学科2年)、近藤凜さん(外国語学部 スペイン語学科 1年)、石村日菜美さん(英語国際学部 英語国際学科4年)、大塚瑞さん(外国語学部 英米語学科2年)、吉田萌香さん(外国語学部 英米語学科4年)のチームは、「いきなり世界に目を向けるのではなく、身近なところから始めよう」と、御殿山キャンパス・グローバルタウン内で学・食・住をともに過ごす施設「GLOBAL COMMONS 結 -YUI-」の入居者に食品を提供する「YUIプロジェクト」に取り組みました。

 20以上のスーパーなどに食品の提供を交渉しましたが難航しました。ふーどばんくOSAKAから提供を受けることができ、80キロの食料を届けることができました。もし焼却されていれば136キロのCO2(20日分の自動車のCO2排出量に相当)が排出されていた計算となり、環境への影響を数値化してその成果を確認することもできました。また、結に入居する学生には食品配布時にフードロスについてまとめたカードを渡すなどしたところ、94%の学生が「意識が変わった」と答えてくれました。

 メンバーの石村さんは、「たくさんの方を巻き込んで、チームで連携を取りながらプロジェクトを成功させることが出来ました。4年間で一番忙しく濃い時間となり、こんなにも何かに無中になり、結果を残す経験ができたことを誇らしく感じる」と話していました。

 また、大塚さんは「自分一人の努力では大した役割は果たせないと思っていましたが、プログラムに取り組むことで一人一人の行動の重要性がよく分かりました。得た学びを私生活にも生かしていきたいです」と話していました。
 

▲「GO FOR SDGs」の第3弾はマレーシア・サンウェイ大学です

 「GO FOR SDGs Series」第3弾「Sustainable City Destination」は、持続可能なツーリズムをテーマに、サンウェイ大学によって繰り広げられます。舞台となるのは、サンウェイ大学が位置する都市でもありASEAN初の持続可能都市サンウェイ・シティーです。そんなサンウェイ・シティーで実践されている様々なSDGsへの取り組みと、観光地としての魅力がどう関連しているのかについて、2週間オンラインで学んでいきます。興味のある学生はRapportでの案内をご覧ください。



 

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