短大部の課題解決型授業が始まりました。テーマは〝だし屋〟さんです

 短期大学部の春学期の課題解決型授業「Project Based Learning(PBL)」が始まりました。PBLは企業と協働して企画立案から実施まで行い、学生の企画力やコミュニケーション力を向上させる試みで、沼田晃一教授の指導で進めています。


▲春学期のPBLが始まりました

 春学期は、削り鰹節製造卸売の「福島鰹」(京都市中京区)と協働で、日本の伝統の味である〝だし〟をどのように販売展開していくかをテーマにしました。「福島鰹」は創業100年の企業で、鰹節などの節や削り節、昆布などを製造し、主にうどん・そば店、ラーメン店、全国チェーン店へ業務用として販売しています。


▲鰹節の製造過程について映像で学びました

 初回の授業では「福島鰹」の幹部が業務について説明するとともに、日本のだし文化について紹介しました。受講生は4~5カ月かけた鰹節の製造過程や、衛生管理の取り組み、約10年前から始まった海外事業への進出などについて聞くとともに、実際に鰹節や昆布を手にとって香りなどを確かめてみました。


▲実際に鰹節も手に取ってみました

 現在の課題は「次の市場をつくるにはどうしたらいいか」で、具体的には「海外へどのように事業展開していくか」「業務用が99%を占めているが小売りに乗り出したい」「若い人たちへのアプローチで消費者の世代を広げられないか」が挙がりました。


▲大学生の新鮮な感覚と発想でグループワークが始まります

 副社長の福島武彦さんは「私たちが気付いていないことや新しい提案をお聞きしてぜひ生かしていきたい」と学生の新鮮な発想に期待を寄せました。授業は4つのグループに分かれてグループワーキングを重ね、7月にその成果を発表します。



 
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