留学生別科のカラハン元教授をしのび、教え子が淡墨桜を追悼植樹 中宮キャンパス

 本学留学生別科で20年間にわたり教鞭をとり、今年1月、母国のアメリカ・シアトルで87歳で亡くなったウィリアム・カラハン(William Callaghan)元教授をしのび、関西在住の元教え子たちが6月7日、中宮キャンパスで追悼植樹を行いました。


▲中宮キャンパスの日本庭園で植樹をするドン・スタンバーグさん

 カラハン元教授はデトロイトに生まれ、少年期にケンタッキー州へ移住。ケンタッキー大学、ワシントン大学で学び、東京のアメリカンスクールの教員などを経て、1983~2003年、留学生別科の教員を務めました。退職後はシアトルで過ごしました。


▲カラハン元教授をしのぶプレート

 植樹を提案したのは、留学生別科OBでいずれも神戸市で中古車輸出会社の経営に携わるドン・スタンバーグさん(米国出身)とエミル・ペッターソンさん(スウェーデン出身)。1995~96年に留学生別科に在籍した2人は、カラハン元教授が担当していた授業「Guided Business Research」(GBR)に参加するなどして親交を深め、その後も交流を続けました。元教授の悲報に接し、「先生が愛した日本、関西外大に木を植え、思い出にしたい」と申し出ました。


▲留学生別科で学生を指導するカラハン元教授(左から3人目)

 植樹式は中宮キャンパスの日本庭園で行われ、スタンバーグ夫人みちさんを加えた3人と、大学側から谷本榮子理事長、山本徹也総務部長、廣本玲子国際交流部事務部長が出席。枚方市の花である桜にちなみ、桜の名所として知られる岐阜県本巣市から取り寄せた淡薄桜(ウスズミザクラ)を植え、カラハン元教授の名を刻んだ記念プレートを設置しました。


植樹式を終えて。(左より)スタンバーグ夫人みちさん、ペッターソンさん、スタンバーグさん、谷本理事長、廣本国際交流部事務部長、山本総務部長

 プレートには、カラハン元教授がGBRの授業を通じて、多くの教え子を日本や世界のビジネス界に送り込んだことをたたえ、「学生に隠れた才能を見つけさせる非凡な教師」と記しました。

 スタンバーグさんは植樹後のメッセージで、本学に感謝の意を示し、「生前のカラハン先生のご指導が学生に与えた影響に改めて気づきました。ここは、ぼくたちがカラハン先生と出会い、人生の旅路を歩み始めた場所です。ここで先生を敬い、しのぶ植樹の式典ができることは大きな意味があります」と述べました。
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