短期大学部のPBL授業で受講生がプレゼンテーションしました

 企業と協働して企画立案を行う短期大学部の「Project Based Learning(PBL)」(課題解決型授業)で7月12日、受講生たちがプレゼンテーションを行いました。PBLは企業と協働して企画立案から実施まで行い、学生の企画力やコミュニケーション力を向上させる試みです。春学期のテーマは「日本の伝統の味である〝だし〟をどのように販売展開していくか」で、沼田晃一教授の指導で進めてきました。


▲テーマは「〝だし〟をどのように販売展開していくか」です

 受講生は4月初め、削り鰹節製造卸売の「福島鰹」(京都市中京区)の説明を受けました。現在の課題は「次の市場をつくるにはどうしたらいいか」で、「海外への事業展開」「小売りへの本格的な進出」「若い人たちへのアプローチ」がテーマに挙がりました。受講生は4グループに分かれ、それぞれ3カ月間にわたって調査と討議を重ねてきました。

 Bグループ(宮﨑加奈恵さん、池田彩華さん、泉知希さん、高野桃圭さん、中山莉沙さん)は、料理の手間が省けるように「だしを氷」にして販売することや、幅広い世代が親しめるように「だし茶漬け」の商品化を提案しました。


▲Bグループは「だしを氷に」「だし茶漬け」の商品化を提案しました

 Dグループ(加藤生一さん、小野向日葵さん、丹井美南さん、増田花さん)は、乳幼児のうちからだしの味に慣れることが大切だとして、離乳食に使ってもらえるような商品デザインやパッケージ、販売方法を発表しました。


▲Dグループは離乳食をテーマに販売策を提案しました

 Aグループ(藤田大輝さん、大谷陽音さん、前原綺音さん、東隆行さん)は、天然由来の着色料を使ってカラフルな6色の鰹節、題して「虹鰹」の商品化を提案、SNSを使って宣伝することで若者をターゲットにしたいとしました。


▲Aグループは6色のかつおぶし「虹鰹」を提案しました

 Cグループ(濵野爽空さん、木村彩里さん、藤岡桃子さん、長野七音さん、川口彩美さん)は、海外のアンケート結果を基にかつおぶしを知ってもらうことが重要だと指摘し、ダイエット効果などをSNSでPRするべきだと発表しました。


▲CグループはSNS戦略で認知度の向上を提案しました

 福島鰹の担当者3人がプレゼンテーションを聞いて、審査に当たりました。担当者は「4グループにそれぞれの良さがありました。そして皆さんが商品に求めているのは〝楽しむこと〟だと思いました。商品づくりにも生かしていきたいです」と話していました。
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