第3回・第4回オープンキャンパス開催 メタバースを体感できる新学科のVR演習室を初公開

 今年度第3回、第4回オープンキャンパスがそれぞれ7月23日、24日に中宮キャンパスと御殿山キャンパス・グローバルタウンで開かれました。両日で約4000人が参加しました。2023年4月に設置される新学部の「国際共生学部」と外国語学部の新学科「英語・デジタルコミュニケーション学科」の概要説明や模擬授業が行われ、メタバースを体感できる新学科のVR演習室「Hello, World.」が初めて公開されました。

全体説明で兒島さんがスピーチ
 全体説明は事前予約制の2部構成で中宮キャンパスの谷本記念講堂で開かれ、在学生を代表して外国語学部英米語学科4年の兒島杏さんがスピーチしました。兒島さんは、アメリカ・ミドルテネシー大学への留学で自分に自信を持つことの大切さを学んだと振り返り、「自分の意志を強く持って、『自分はできる』と信じることで、目標は達成できます」と呼びかけました。


▲在学生を代表してスピーチする兒島杏さん

新学科・新学部の概要説明
 この後、新学部と新学科の概要説明が行われました。国際共生学部については、同学科長に就任予定のリンダ・ボアカー教授が学部開設の目的に関し、学生が「世界に目を向け、自ら行動し、多様な人々との協働を通して、共に成長すること」とし、学びの特色である体験型学修や課題解決に取り組む「グローバルチャレンジ留学」などを紹介しました。

 また、英語・デジタルコミュニケーション学科については、外国語学部教務部長の玉井久之教授がカリキュラムの特色として、英語学とデジタル分野の文理融合型授業を挙げ、プログラミングと統計学の基礎学習やデジタル技能の修得を通した、文理融合による社会問題解決型授業など具体的内容を説明しました。このほか、入試部担当者が2023年度入試概要説明を行いました。

VR演習室「Hello, World.」
 英語・デジタルコミュニケーション学科開設に合わせて新設されたVR演習室「Hello, World.」のデモンストレーションは1日4回行われました。多いときは座席数を上回る約100人が参加し、関心の高さを示しました。

 メインルームのラウンジでは、担当者が設備やデジタルの現況について説明した後、ゴーグルをつけ、コントローラーを手にした本学学生が280インチの大型LEDビジョンに映し出した自分の分身アバターを操作してメタバース空間を披露しました。

 サブルームのスタジオでは、アバターを制作するデータを収集するため、約100台のカメラであらゆる角度から全身を撮影できるフルボディスキャナーを体験しました。参加した四條畷学園高校2年宇良宙晄(うら・ひろあき)さんは「思っていたより、いろいろな機器がそろっていると感じました。学びの幅が広がると思います」と話していました。


▲VR演習室の大型LEDビジョンに映し出されたメタバース動画を見る参加者

国際共生学部
 国際共生学部の模擬授業は、スコット・ベイリー准教授らが行い、参加者はオールイングリッシュの授業を体験しました。歴史学が専門のベイリー教授は自身の授業や教育方針について紹介した後、インドと中国の古代文明について説明しました。それぞれが大河の流域で発展したことについて「なぜだと思うか」と質問し、参加者が手を挙げて答えていました。

現役CAと話そう
 3年ぶりに開催された「現役CAと話そう」では、本学卒業生で日本航空(JAL)客室乗務員の浅利成美さん(2017年3月外国語学部英米語学科卒)と池野菜那さん(2016年3月外国語学部英米語学科卒)が参加者の質問に答えました。浅利さんは関西外大を選んだ理由について、「航空業界に進む卒業生が多いことと、休学せずに留学でき単位も取れる点が大きかった」と説明しました。また、客室乗務員になるための特別な講義があるのかを尋ねられた池野さんは、「関西外大にはエアライン講座があったり、元客室乗務員の教授に面接のアドバイスをしていただけたり、手厚くサポートしてもらいました」と自身の経験を交えながら客室乗務員を目指す参加者を激励しました。


▲質問に答えるJAL客室乗務員の池野菜那さん(左)と浅利成美さん

 航空業界説明がマルチメディアホールで行われ、外国語学部の大島秀樹教授(エアライン・ビジネス)が航空業界の現状について解説し、「航空会社の業績も全体的に回復基調にあり、新卒の採用数も数年後にはコロナ前の水準に戻るでしょう」と話しました。

体験授業
 体験授業は、英語の特別プログラム「Super IES プログラム」やツーリズム、ホスピタリティのほか、各学部、コースごとに特色ある授業が開講され、教員約15人が熱のこもった講義を行いました。


▲Super IES プログラムの体験授業をするアンドリュー・ノールズ講師(左)と中国語の授業をする趙嵐准教授


外大生・短大生と話そう
 在学生にさまざまな質問をする「在学生・短大生と話そう」のコーナーでは、学部ごとに4教室に分かれ、学生30人余りが対応しました。英語キャリア学部の竹田杏実さんは学部の授業について聞かれ、「幅広く学べるので、自分で興味ある分野が分かるようになります」などと話していました。


参加者と話す短期大学部学生(こちら向き)

クラブ・サークル紹介
 クラブ・サークル紹介は、円形ステージと2号館の教室1室を使って行われました。円形ステージでは、ダンス部やフラメンコ部、チアリーダー部が華麗な演技を披露していました。


▲円形ステージで演技を披露するダンス部のメンバー

入試対策講座
 英語入試対策講座(ベーシック編)は、駿台予備校の英語科講師が行いました。最近の過去問題を例に解答例が示され、問題の傾向について解説しました。また、この夏の勉強法について、「これまで勉強してきたことを問題意識をもって自発的に整理し、理解していくことが重要」と指摘しました。

個別相談・各種説明
 個別相談は、入試、留学、奨学金、就職などテーマごとにブースを設け、担当者が対応しました。コロナ禍で中止していた留学が再開したこともあり、留学に関する相談が目立ちました。また、学部・学科、特別プログラム、留学制度、奨学金制度などの各種説明会が開かれました。


個別相談に応じる担当者

御殿山キャンパス・グローバルタウン
 御殿山キャンパス・グローバルタウンでは、留学生と外大生の居住施設「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」の説明会を行い、入居者をサポートするRA(レジデントアシスタント)の学生たちが、「結」の内部を説明して回りました。

 RAの外国語学部スペイン語学科3年堀桜萌さんは、「管理人や守衛さんが24時間常駐していただいているので、セキュリティーはばっちりです」と参加者に笑顔で話しかけ、すぐに打ち解けた雰囲気になっていました。

 入居説明会に参加した高校生からは「とにかくきれいな環境にあこがれます」「通える距離に実家があるのですが、入居したくなりました」との声が出ていました。


▲「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」を案内するRAの学生(左)
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