アカデミック・アドバイジングをテーマにFD講演会が開かれ、追手門学院大学共通教育機構の清水栄子准教授が講演しました

 個々の学生のニーズに沿って適切な支援を行う「アカデミック・アドバイジング」をテーマに9月9日、FD講演会が開かれ、オンラインを含めて100人の教職員が参加しました。

 日本アカデミック・アドバイジング協会の会長を務める、追手門学院大学共通教育機構の清水栄子准教授が「高等教育機関におけるアドバイジングの役割・学修者本位の教育の実現に向けて」と題して講演しました。


▲アカデミック・アドバイジングをテーマに講演する清水准教授

 大学への進学率が上がり、大学生の多様化が進む中で、学生への学習面や生活面での支援・指導の重要性が増しています。学修者本位の教育を実現するために、アドバイジングが大きなポイントになっています。

 アカデミック・アドバイジングは米国で100年以上前に誕生しました。日本で知られるようになったのは最近のことで、アドバイザーが一人一人の学生を担当し、履修やキャリア、生活などの相談に応じて、Student Success を促す支援を行います。


▲アドバイジングの重要性について耳を傾けました

 清水准教授は「アドバイザーは学業だけではなく、キャリアや個人的な課題についても見通しや方向性を示し、対話によって学生の自己決定能力などを高めていきます」と話し「基本となるのは個別相談です」と述べました。


▲「基本となるのは個別相談です」と話す清水准教授

 そして個別面談について「学生について事前に情報を確認し、面談しやすい関係や信頼を築くことが大切です。そして対話を通して課題を探ります」としたうえで「対応できないときは他部署へ紹介してください」とし、その際の注意点も挙げました。また、具体的な面談事例をVTRで見ながら、やってはいけないNG行動を指摘しました。
 
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