3年ぶりのホームカミングデー・同窓会総会に約200人が参加しました

 2022年度ホームカミングデー・同窓会総会が外大祭2日目の10月29日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで3年ぶりに開催されました。午前中は、総会に続いてチベット出身で声楽家・社会教育家のバイマーヤンジンさんの講演会が開かれました。午後は、会場を厚生南館に移して懇親会が催され、総会と合わせ約200人が参加しました。また、この日は講演会の後、第22回「OB・OG教員のつどい」が教室で開かれました。


▲中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれた同窓会総会


▲学歌斉唱する参加者

■同窓会総会

 総会は、FBS放送局の吉野葵さん(外国語学部1年生)の司会で進行。まず、学歌斉唱に続き谷本榮子理事長があいさつしました。冒頭、新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となったことに触れ、「こうして皆さま方のお元気で溌剌とした姿を拝見することができ、大変うれしく、心強く思っております」と話し、「本学の社会的評価が年々高まっているのは、ひとえに皆さま方のご理解とご協力の賜物」と謝意を示しました。

 さらに谷本理事長は、今年度の「同窓会奨学金」が30人に適用されたことを報告。学生から届いた礼状の一部を披露し、あらためて同窓会からの多大なる支援に対して御礼を述べました。また、2023年4月に新学部として「国際共生学部」、外国語学部の新学科として「英語・デジタルコミュニケーション学科」が設置されることを紹介するとともに、短期大学部では、「自他ともに認める日本一の短大」をめざし、学修者本位の教育実現を通じた外短ブランド力の強化へ邁進していると話し、「今後も引き続き、学生への支援をよろしくお願いします」と呼びかけました。


▲あいさつする谷本榮子理事長(右)と藤木英幸会長

 続いて、藤木英幸会長があいさつに立ち、「近年の母校の発展は卒業した私たちにとって大きな誇り」と述べる一方で、「国内で進む少子高齢化の影響を関西外大も避けることはできない」と話し、今後を見据えたとき、大変憂慮すべき状況だと訴えました。そのうえで、同窓会として母校のさらなる発展に寄与する決意を示すとともに、会員の皆さまにご寄付などの支援を要請しました。

 この後、阿江九美子副会長が第6期上期事業報告を行い、「九州支部設立総会・懇親会」や「課外活動等支援奨励金」などについて説明した後、遠藤幸治幹事長が2022年度決算報告と2023年度予算説明を行いました。また、稲増哲会計監査が2022年度の会計監査結果を報告しました。最後に、関西外大の現状を報告する映像が大型スクリーンに映し出され、参加者らはにこやかな表情で見入っていました。

■講演会


▲「太陽と月」を歌唱するバイマーヤンジンさん

 講演会では、バイマーヤンジンさんが「幸せへの近道―チベット人の私が日本で暮らして思うこと―」をテーマに、流ちょうな日本語で話しました。「日本に来たきっかけは大好きな主人が日本人だから」と笑いを誘いつつ「日本には100歳以上の人が7万人もいますが、チベット人の平均寿命は未だに50代です」と述べ、チベットは日本のように豊かではないと訴えました。ただ、共通点として「日本人とチベット人は顔も似ていますが、何より心の持ち方や価値観が近い」と説明しました。

 また、自らの生い立ちについて述懐。「家族の協力や周りの人たちに恵まれ、高校や大学に行くことができた。恩返しするために命懸けで勉強しました」と学生時代を振り返りました。そして、「幸せになる方法は教育しかない」と力説。「言語を勉強することで、その国の歴史や価値観を学ぶことができる。それが国際交流につながるのです」と話し、「どの人種も幸せになりたいと思い努力しています。まず、お互いを知り合うことが大事」と締めくくりました。最後に、バイマーヤンジンさんがチベットの歌「太陽と月」を披露し、参加者らは真剣な表情で聞き入っていました。




▲懇親会で旧交を温める同窓会メンバーら

 この後、開かれた懇親会では、同窓生たちがクラブやサークルなどの仲間ごとに分かれ、飲食をともにしながら旧交を温め、昔話に花を咲かせていました。

 関西外大同窓会は2009年11月、第1回総会を開催して発足。現在は、関西、関東、中部、北陸(2020年4月設立)、九州(同年6月設立)の国内5支部と上海、マレーシアの海外2支部があり、2022年10月現在の会員は、全卒業生と同数の約19万8500人。

 
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