「日本と中国をつなぐ講演と音楽の集い」が御殿山キャンパス・グローバルタウンの谷本ホールで開かれました

 日中国交正常化50周年の記念行事「日本と中国をつなぐ講演と音楽の集い」(NPO法人大阪府日中友好協会女性委員会、枚方市日中友好協会主催)が11月26日、御殿山キャンパス・グローバルタウンの谷本ホールで開かれました。市民ら約100人が参加しました。

 主催者を代表して、枚方市日中友好協会の山中卓会長、大阪府日中友好協会女性委員会の戸毛敏美会長があいさつした後、来賓として谷本榮子理事長があいさつしました。


▲あいさつする谷本榮子理事長(左)と魏有美・中国総領事館副総領事

 谷本理事長は、関西の大学の学長らが1979年に設立した「日中教育交流懇話会」の事務局を本学が担当したこと、2009年に日本の外国語大学では初となる孔子学院を開設したことなど本学と中国との交流を紹介しながら、「本日の集いが両国の人々の心をつなぎ、次の50年に向けた一歩となるように願っています」と述べました。

 また、在大阪中国総領事館の魏有美副総領事があいさつし、イベントの開催を祝うとともに、最近行われた両国の首脳会談に触れ、関係の前向きな動きとして歓迎しました。


▲講演する戸毛敏美・大阪府日中友好協会女性委員会長(元関西外国語大学教授)

 続いて、戸毛敏美会長が「日中国交正常化50周年と私」と題して講演しました。1996年から2013年まで17年間、関西外国語大学教授を務めた戸毛会長は、獣医だった父親の赴任地の中国東北部・ハルビンで生まれ、中国建国後も父が技術者として中国に留用されたため、北京で中学から大学までの教育を受けました。

 講演では、1958年に帰国後、総合商社ニチメン(現・双日)に入社、その4年後に日本国際貿易促進協会関西本部に移り、貿易業務に携わってきた経験を振り返り、「国交がなかった時代、両国の経済交流において、大阪経済界はいち早く訪中団を派遣するなど大きな役割を果たした」と指摘しました。

 また、長らく通訳にも携わってきた戸毛会長は、中国語を学んでいる学生たちに対し、「日中は同じ漢字を使っていても、意味が異なることも多い。誤解を招かないようにしっかり勉強して」と激励しました。


▲歌を熱唱する宋茜さん(左)と朝日舞を披露する片岡伸介さん

 この後、漢詩や中国茶の魅力を発信している白雪梅さんが「漢詩でつなぐ日中友好」のテーマで話しました。

 音楽の集いでは、声楽家で御殿山神社宮司の片岡伸介さんが、神社の祭礼などで演じる現代神楽の朝日舞と日本の歌唱を披露しました。また、上海音楽学院出身の歌手宋茜さんが「里の秋」を日中両国語で熱唱するなどしました。
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