航空業界セミナーに320人の学生が参加しました

 航空業界セミナーが11月26日に中宮キャンパスで開かれました。参加した320人の外大生は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた航空業界の現状と今後の展望について知るとともに、現在航空業界の最前線で活躍する外大卒業生の話に耳を傾けました。

 創立70周年を記念するイベントの1つとしてエアラインフェアを開催していました。しかし2020年は中止、2021年は外部講師を招かないセミナー形式で開きました。本格的な開催は3年ぶりです。

 
▲あいさつをする大庭学長

 大庭幸男学長は、「航空業界を単なる憧れとして見るのではなく、業界を取り巻くさまざまな課題や最新の情報を吸収し、その動向を敏感にキャッチする感性を磨いてください」とあいさつをしました。
 

▲航空業界の現状やビジネスモデルを話す米谷宏行執行役員

 基調講演では、ANAホールディングスの米谷宏行執行役員 グループ経営戦略室長兼未来創造室長が「航空業界の現状・航空ビジネスについて~コロナ回復の兆しと新たな挑戦~」と題して講演しました。

 米谷執行役員は「新型コロナウイルス感染症によって航空業界はビジネスモデルを変革しなければならない状況になりました。ピンチをチャンスに変える時だと考えます」と強調しました。そして“With コロナ”の新たな挑戦として、タッチレスなどの環境づくりや、公共交通機関として使命を果たす活動、機内ウェディング、国内遊覧飛行、機内食販売などを紹介しました。

 また、これからエアラインで働く人財に期待することとして①顧客ニーズの変化に敏感に対応②顧客のグローバル化への対応③デジタル武装化、人のサービスの差別化④差別化の正しい理解⑤変化に強く、柔軟に対応を挙げました。

 
▲航空業界で活躍中の卒業生から業種別に説明を受けました

 
▲学生は4つの教室に分かれて話を聞きました

 このあと、4つのグループに分かれ「ANA関西空港」「ANA Cargo」「日本航空」「ジェイエア」「ジャルカード」「ジャルセールス」で現在活躍中の卒業生から直接話を聞きました。参加した学生は、メモを取りながら真剣な眼差しで先輩の話を聞きました。また質疑応答では「学生時代にしておいてよかったことやアドバイスをお願いします」「今の職を志望した理由を教えてください」など質問が寄せられました。

 航空業界セミナーに参加していた美野田桃花さん(英語国際学部1年)は、「同じ学部卒業の先輩で、興味を持っている業種の方のお話を聞くことができてとてもよかったです」と笑みを浮かべました。
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