​短大部・川﨑教授のPBLで「高校生が魅力に感じる、多様な学びの創出」について、受講生が研究成果を発表しました

 短期大学部のPBL(課題解決型授業)で12月16日、受講生たちが研究成果を発表しました。秋学期は2つのPBLが開講されており、今回は川﨑孝生教授が指導する授業で、テーマは「高校生が魅力に感じる、多様な学びの創出」です。

 受講生は9月半ばから1学期間にわたり、課題の抽出方法や解決に導くポイントなどを学びながら、連携先の大阪府立長尾高校について現状分析を進めてきました。また、同校の藤原和美校長と宮村邦子主席・教諭を招いての特別授業では、高校が抱える問題点や独自の取り組みについて理解を深めたほか、高校への訪問調査を実施してグループごとにアイデアをまとめました。


▲成果発表を見学した長尾高校の生徒たち

 この日、長尾高校からは藤原校長ら先生方とともに1、2年生20人が来学し、プレゼンテーションに熱心に耳を傾けました。

 グループ1(福田愛梨さん、和田守華梨さん、岩垂桃花さん、丸谷斗萌夏さん、西門萌笑さん)は、近隣5高校と長尾高校の特色を比較したうえで、他校との差別化を図る必要性を訴え、外大生を週1回招いて語学や外国文化を学ぶ授業の導入などを提案しました。


▲グループ1は他校との差別化をもっと図るべきと訴えました

 グループ2(石田萌子さん、村下愛結実さん、三神結花さん、佐原菜月さん)は、大学や専門学校の先生による模擬授業や様々な企業による講演会などを提案。進学と就職のどちらも高いレベルで実現できる長尾高校をめざす施策を発表しました。


▲グループ2は大学や専門学校の先生による模擬授業や企業による講演会を提案しました

 グループ3(北出奏来さん、金城亜里沙さん、福留颯大さん、守屋雄貴さん、村上叶澄さん)は、生徒の声をうまく反映させることができていないと分析し、生徒が中心となって高校の名刺を作るなどPR強化策を提案。また、学年ごとにテストの成績によって校則を変えるチャンスを与えるという奇抜なアイデアを説明しました。


▲▼グループ3は生徒が作る名刺によるPR強化を訴えました


 グループ4(河村萌永さん、小山侑香さん、古田未優さん、北村大翔さん、宮本隼さん)は、ユネスコスクールに加盟することを最終目標に掲げ、カリキュラム見直しと理系の進学コースの設置を訴えました。さらに、関西外大と長尾高校がコラボレーションすることで、国際交流の盛んな高校として知名度を上げ、志願者増につなげると同時に最終目標にも近づけるとアピールしました。


▲▼グループ4はユネスコスクール加盟を目標に掲げ、関西外大と長尾高校とのコラボを提案しました


 藤原校長は「(学校生活の諸問題について教師と生徒が話し合う)『わくわく委員会』の改善点や外大とのコラボなど、具体的で鋭い指摘と斬新でおもしろい提案がいくつもあり、非常に参考になりました。実現できるものは前向きに検討していきたい」と講評しました。


▲長尾高校の藤原和美校長が講評しました
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