多文化共生について考えるため、枚方市内の中学1年生が留学生別科で学んでいる海外留学生にインタビューしました

 多文化共生について考えようと2月16日、枚方市内の中学1年生が外大の留学生別科で学んでいる海外留学生にインタビューしました。


▲中学生たちは最初は少し緊張気味でした

 インタビューしたのは、枚方市立山田中1年の如月未来さん、秋口瑠奈さん、酒井心花さんの3人で、総合学習のテーマに多文化共生を選択し、留学生へのインタビューで理解を深めることにしました。


▲ユニークな回答には思わず笑みが漏れました

 インタビューに答えたのは、オランダからの留学生、ル・メア・フルールさんと、米国からの留学生、レーベンソン・ハンナ・ブレアさんです。英語キャリア学部3年の伊藤隆樹さんが通訳しました。


▲「落ち着いてしっかりと質問してくれました」話す留学生(左は通訳した伊藤さん)

 お互いに自己紹介したあと、中学生は用意してきた質問を留学生にぶつけました。

 「日本での暮らしで困ったことはありますか」との質問に、歩道と自転車道が完全に分離されているオランダの事情を説明したフルールさんは「日本では自転車が歩道を走るので怖い。自転車にひかれたことがあります」と話しました。ハンナさんは「道にゴミ箱がないこと。どこにいっても階段があること。じろじろ見られて日本人の視線を感じることです」と答えていました。


▲一生懸命メモを取りながら質問しました

 「日本人とどのように交流したいですか」との問いに、ハンナさんは「祭りに行ったり、地元のお店で話しかけたりしています」と身近な人たちとの交流が大切であると強調しました。フルールさんは「私はゲームが趣味なので、ポケモンのイベントなどに出掛けて交流を深めています」と自身の経験を紹介しました。

 また、「病気をしたときはどのようなことに困りますか」という質問には、実際に日本で入院した経験があるフルールさんは「医療用語のアプリを使ったが医師に十分伝わらなかった。体調が良くない中で症状を伝えるのは難しいです」と振り返りました。ハンナさんも薬局で薬を買ったことがありましたが「違う薬をもらってしまったので、米国の友人から薬を送ってもらって治しました」と苦笑しました。


▲中学生たちは「日本の歌をたくさん聞くと日本語が上達すると思います」とアドバイスしていました

 このほか、中学生からは「日本に来て楽しかったことは?」「行ってみたいところは?」といった質問がでました。またお互いに、英語や日本語の学習法についてアドバイスするなど、インタビューが進むにつれて打ち解けていきました。

 インタビューを終えて3人は「とても楽しかった」「留学生はとてもフレンドリーでした」「こういう機会はないのでいろいろなことが聞けて良かった」と話していました。


▲「きょうのインタビューを基にまとめをして発表します」と話しています


 
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