Z世代の観光客を呼び込め~PBLの西田教授クラスが旅のプランやプロモーション方法を提案しました

 2022年度全学共通科目の課題解決型授業(PBL)のうち、全日本空輸(ANA)グループの旅行事業などを担う「ANA X」株式会社、公益財団法人大阪観光局の2者と連携し、大阪・関西万博に向けて、若者世代の観光客を大阪に誘致するという課題に取り組んだ西田透教授のクラスが連携先への報告を終えました。学生からは「社会人基礎力がついた」などと手応えを感じさせる声が出ています。


▲授業に取り組む履修学生

 同クラスは、大阪・関西万博に向けて「大阪への誘客に結び付く『プロモーションの方法』『旅のプラン』を開発する」を課題として、3年生18人(外国語学部11人、英語国際学部7人)が取り組みました。ターゲットは、今後の消費者層として期待されるZ世代を中心とする若者にしました。


▲ANA Xで行われた報告会

 まずは、万博や旅行市場、旅行者ニーズなどについて調査し、課題解決のための仮設を立てました。仮説を立証するためにSNSを使ったアンケート調査を実施し、1000件を超える回答を得ました。また、若者が興味を持ちそうな素材を実地調査し、飲食、買い物、宿泊などの分野から346施設を選びました。


▲大阪観光局での報告会の模様

 アンケート調査の結果、大阪旅行のテーマでは食への関心が高く、情報の受け取り方は、ユーザー側が企業にアプローチする「PULL型」が優勢とわかりました。また、情報収集で利用するのはインスタグラムが最も多いとの結果が出ました。マイレージサービスの会員は少ないものの、利点があれば入会したいとの声も目立ちました。


▲報告会の後、ANA訓練センターを見学した履修生

 これらを踏まえ、旅のプランとして「大阪の隠れた名品を味わう!くいだおれツアー」などを、旅のプロモーションとして「季節ごとにテーマが変わるOsaka食Fes」などを提案しました。同プロモーションでは、旅の前に、ユーチューブのインフルエンサーらを動員した「プレ食Fes」でPRしたり、旅の後に、SNSで創作メニューを応募したりと、Z世代に訴える手法を打ち出しました。

 履修生の外国語学部英米語学科3年宮野恵佳さんは「授業では専門的な知識や企画力、チームワークが求められました。また、社会人と接する機会も多く、社会人基礎力がつきました。この貴重な経験を就職活動に生かしていきたい」としています。

 提携先からは「高みを目指して情熱を持って取り組む皆さんの姿にパワーをもらえました」(ANA X)「培ったチームプレーや課題解決に向けた努力は必ずこれからの糧になります」(大阪観光局)などのコメントが寄せられました。
一覧を見る