短期大学部のFD研修会が開かれ、学生指導のあり方をテーマに具体的な事例を挙げてグループワークに取り組みました

 短期大学部のKGCベーシックスFD研修会が3月8日に開かれました。具体的な事例を挙げて学生指導のあり方をテーマにグループワークしたほか、最近の学生の傾向に応じた学習指導法についてグループディスカッションが行われました。


▲グループに分かれて意見を出し合いました

 グループワークでは、

 事例1「長期欠席していた学生が出席し始めたが単位取得できる見込みがない。本人は取得できると思っているがどのように対応すべきか」

 事例2「うつを理由に長期欠席していた学生が成績への配慮を求めてきた。どう対応すべきか」

について意見を出し合いました。


▲自らの経験談からの意見が数多く出ました

 事例1では、「甘やかすことなく、現状を把握させる」「諦めさせず回復のチャンスを与える」「公平性の点からクラス全体への注意喚起をして自発的な解決をうながす」「教員と学生の認識のギャップを埋めるように努める」といった意見が出ました。

 事例2では、診断書の提出が必要としたうえで「学生相談室に早めにつなぐにはどうしたらよいかを考えるべきだ」「教員の間で対応に違いがあってはいけない。整合性をとる必要がある」「一定量、一定の内容の課題を出すなど最大限の配慮をすべきだ」などの意見が発表されました。


▲ディスカッション20分、発表15分で進めました

 また学習指導法のグループディスカッションでは、「小テストの準備や自宅学習の時間を取らない学生」がテーマになりました。考えられる理由として「自宅で学習する習慣がない」「バイトやクラブ活動で忙しい」などが上がりました。

 そのうえで「授業外学習のやり方や学び方を伝える」「自主的な学びに対してポジィティブになれるように授業を工夫する」「グループワークなど学生同士の学びの機会をつくっていく」などの具体策が提案されました。


▲具体的な提案が数多く出てきました

 短期大学部の谷本和子学長は講評の中で「今、直面している課題には解決のためのカギがたくさんあります」とグループワークの中で数多くの意見が出たことを評価しました。そして「社会で活躍できる人材となるために、何が強みで何が弱みなのかを学生に自覚させる必要があります」としたうえで「学生がさまざまなことを教員に申し出ることができる環境づくりが大切だと思います」と話しました。




 
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