スイスの魅力と持続可能な社会づくりへの取り組みを紹介する連続講座「Lectures Switzerland and Sustainability」が始まりました

 4つの言語圏を持つスイスの魅力と、SDGsに向き合う持続可能な社会づくりを紹介する連続講座「Lectures Switzerland and Sustainability」が3月9日に始まりました。海外協定校の応用科学大学ノースウェスタン(スイス)のカレン・シュレーダー講師がオールイングリッシュでレクチャーし、3月16日(木)、3月30日(木)にも開催します。


▲4つの言語圏の違いを説明しました

 スイスは「ドイツ語圏」「フランス語圏」「イタリア語圏」「ロマンス語圏」の4つの言語圏があり、それぞれ文化や経済などに違いがあります。持続可能な社会づくりへの取り組みも、言語圏ごとに違いが見られます。


▲人口の6割を占める「ドイツ語圏」がこの日のテーマです

 9日は、人口の6割を占め、全26州のうち17州が属している「ドイツ語圏」がテーマで、オンラインを含めて約30人が参加しました。

 バーゼル、チューリッヒ、ルツェルン、ベルンの4大都市はすべてドイツ語圏にあり、シュレーダー講師がそれぞれの都市の文化の違いや大学について紹介しました。また、スイスのドイツ語やその方言について触れたほか、川や水系についても説明しました。


▲レクチャーするシュレーダーさん

 SDGsの取り組みについては、チューリッヒでカーボンキャプチャーに取り組む企業「クライムワークス」を取り上げました。クライムワークスは二酸化炭素を抽出して地中に封じ込める技術を開発し、プラントによる実用化を進めています。シュレーダー講師は「二酸化炭素削減の取り組みなどが評価され、タイム誌で〝影響力のある会社100社〟の一つに選ばれました」と紹介しました。


▲クライムワークスの取り組みを紹介しました

 また、クライムワークスは次々と巨大プラントの建設を手掛けていると説明したうえで、賛成意見と反対意見があることについても話しました。


▲二酸化炭素を地中に封じ込めるプランを説明しています

 次回の3月16日は「フランス語圏」、次々回の30日は「イタリア語・ロマンス語圏」をテーマに、それぞれの文化や経済に触れるとともに、カーボンニュートラルや持続可能な社会づくりの取り組みについてレクチャーします。

 
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