第1回オープンキャンパスで新学科の外国語学部「国際日本学科」と短大部「未来キャリア英語学科」(設置構想中)の説明が行われました

 2023年度の第1回オープンキャンパスが4月23日、中宮キャンパスを主会場に開かれました。来年4月に設置される外国語学部「国際日本学科」と短期大学部「未来キャリア英語学科」(いずれも設置構想中)の説明や、今年4月に設置した国際共生学部、外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科の体験授業、在学生・留学生と交流するイベントなど多彩な催しが行われました。2146人が来場しました。

国際日本学科、未来キャリア英語学科


▲国際日本学科の説明で留学生から日本語との関わりについて聞く参加者たち

 国際日本学科の説明では、日本語を3年以上学んでいる留学生10人が参加してグループトークが行われました。「日本語を学んでいる外国人の気持ち」や「日本語の勉強の面白いところや大変なところ」について質問した高校生は「日本語に興味があった」「日本語は敬語が難しい」といった留学生の回答に真剣な表情で耳を傾けていました。

 担当した福池秋水准教授は「日本語を学ぶ外国人の気持ちを知ることで、日本語教育に何が必要なのかが分かります」といい、「新学科では、英語の運用能力を磨き、日本語・日本語教育の専門的な知識を学び、日本の文化や社会に精通した人材を育てます」と話しました。


▲未来キャリア英語学科の説明に耳を傾ける高校生ら

 未来キャリア英語学科の説明では、川﨑孝生教授が「英語力を育むとともに、資格の取得を目指して専門性を磨き、体験型の学びをキャリアに生かしていく学科です」と新学科を紹介しました。

 そのうえで短期大学部2年の丸谷斗萌夏さんが、2022年秋学期に履修したPBL(課題解決型授業)について報告しました。丸谷さんは「PBLを受講したことで計画する力が付き、先を見通すことができるようになりました」と話し「短大部はクラス担任制で進路の選択の幅が広いのが魅力です。夢を追求できるところです」とPRしました。

国際共生学部、英語・デジタルコミュニケーション学科


▲国際共生学部の体験授業を行うスコット・ベイリー准教授

 国際共生学部の体験授業は、スコット・ベイリー准教授が「World History」をテーマにオール・イングリッシュで行いました。自身の授業について、「伝統的な教え方ではなく、ディスカッションを多用した現代的な教え方です」と紹介した後、インドのインダス文明と中国の黄河文明について、それぞれの社会階層を対比しながら両文明が重視する要素を示しました。最後に「歴史を学ぶ意義は何だろう」と問いかけ、その一つとして、「過去の誤りを繰り返さないこと」を挙げました。


▲英語・デジタルコミュニケーション学科の体験授業でメタバースを体験

 外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科の体験授業は、メタバースをテーマにVR演習室で行われました。卯木輝彦教授が、写真から3Dモデルをつくる「フォトグラメトリー」について解説し、「沖縄の首里城の復元プロジェクトでは3000人から8万枚の思い出の写真を集めて3Dモデル化しているほか、戦禍のウクライナでは文化遺産を3Dモデルでデジタル保管する試みが進んでいます」と紹介しました。

 また、〝バーチャル関西外大〟プロジェクトを進める外国語学部1、2年生の指導で高校生が実際にメタバースを体験しました。高校生は早速「英語とデジタルが学べるのが魅力です。デジタルはどこまで専門的に学ぶのですか」などと質問していました。


▲熊谷映子教授の「航空業界について知ろう」には大勢の参加者が詰めかけました

 このほか、外国語学部の熊谷映子教授が「航空業界について知ろう」と題して体験授業を行いました。コロナ禍においても新たな航空会社が設立された例や旅客数が増加し続けているグラフを示し、航空産業の成長の可能性を指摘しました。今後の見通しについて、「需要は減らないが、コロナ禍で生活の考え方が変わり、新しいビジネスモデルが必要」と指摘しました。

外国人留学生と話そう


▲留学生と話す参加者

 「外国人留学生と話そう」のイベントには、アメリカ、イスラエル、オーストラリア、オランダ、コロンビア、スペイン、モロッコ、リトアニア出身の留学生25人が参加し、高校生と交流を深めました。イベントに参加した留学生のミニス・タダスさん(ヴィトータスマグヌス大学・リトアニア出身)は「高校生と日本の好きなところを教え合いました。日本語も使って会話ができて楽しかったです」と話していました。


▲オープニングでスピーチする米国からの留学生ハンナさん

 谷本記念講堂で午前と午後の2回行われたオープニング(全体説明)では、アメリカからの留学生ハンナさんが日本語を交え英語でスピーチしました。ハンナさんは、外大生と留学生が学食住を共にする「GLOBAL COMMONNS 結‐YUI-」での生活や淀川で開催された花火大会の見学、バドミントン・サークルでの活動など留学生活を紹介しながら、「みなさんが関西外大を選択し、キャンパスで会えることを楽しみにしています」と参加者に呼びかけました。


▲御殿山キャンパス・グローバルタウンで「結」ツアーに参加する高校生ら

 御殿山キャンパス・グローバルタウンではキャンパスツアー、「GLOBAL COMMONS 結 -YUI-」の見学ツアーが開催され、「結」のレジデントアシスタントから説明を受けながら施設を見学しました。
 
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