「K.G.C.ベーシックス」で自校教育 谷本理事長が特別授業

 短期大学部1年生に向けた「K.G.C.ベーシックス」の全体授業が4月26日、中宮キャンパスの谷本記念講堂で開かれ、谷本榮子理事長・総長が特別授業を行いました。


▲関西外大の歴史について説明する谷本榮子理事長

 谷本理事長は冒頭、入学して1カ月を過ぎた学生たちに対し「皆さんはとても良い選択をしました」と語り掛け、その理由として・親身になって寄り添ってくれる先生方がそろっている・多様性のある環境で成長できる・大学とのキャンパス共用・世界各国の留学生とともに学ぶ機会がある・立派に活躍している卒業生が多い―の5点を挙げ「短期大学を選んだことに自信を持っていただきたい。関西外大ファミリーとして、今後の長い人生を歩む土台を2年間で固めてください」と激励しました。


▲谷本理事長の授業に耳を傾ける短期大学部1年生

 続いて、関西外大の歩みについて1945年の「谷本英学院」創設に始まり、1953年の「関西外国語短期大学」設立、1966年の「関西外国語大学」開設に至る歴史のほか、本学初の国際交流となった米アーカンソー州立大学との提携やハワイ校開設の経緯など、当時の苦労話を織り交ぜながら説明しました。


▲関西外大の歩みについて話す谷本理事長

 短期大学部での学びについては、社会の進化に対応することが重要と説いたうえで、今話題のChatGPTに触れ「簡単に得たものは、瞬く間に失われる。AIを使いこなすのはあなたたちです。AIに果たせない人間力を身に付けてほしい」と鼓舞。2年後のセカンドステージは、本学や他大学への編入学、就職、留学など多様な可能性が広がっており、どんなことでも実現できると述べ「失敗を恐れず、自ら学び、考え、行動することが大切です。創立70周年という節目の年に入学した皆さま、素晴らしい1ページを飾ってください」と締めくくりました。

 この後、GLOBAL COMMONS結-YUI-で留学生や入居者のサポートを行うRA(レジデント・アシスタント)を務めている英語国際学部4年の坪田カノンさんのビデオメッセージを紹介。坪田さんは「RAとして活動することで人見知りの性格を脱ぎ捨て、多様性を受け入れられるようになりました」「短大での2年間は大飛躍のための助走期間と思い、TOEIC、英検、HSK(中国語能力試験)、秘書検定、簿記検定、運転免許などいろいろな資格取得に挑戦しました。大切なのは自分の思いを持ち続けること」とエールを送りました。


▲発表を行う短期大学部1年生の三河優加さん、中村光アンドリュウさん、郷詩音さん(左から)

 最後に、受講した学生を代表して三河優加さん、中村光アンドリュウさん、郷詩音さんの3人 が全体授業の感想を述べました。三河さんは「勉強の習慣こそが将来を作るという理事長先生のお言葉で、自分の目標を再確認できました」。中村さんは「英語をツールとした海外での仕事を希望しています。今は自分から留学生に積極的に話し掛け、異文化理解を深めています」。郷さんは「私は北海道出身です。本学に通わせてくれた両親に感謝しつつ、初心を忘れずに夢であるグランドスタッフになれるよう努力したい」と話していました。
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