交換留学制度50年を記念した留学生別科の第1回ホームカミングを開催しました

 留学生別科の第1回ホームカミングイベントが5月27日、御殿山キャンパス・グローバルタウンで開催されました。交換留学制度の開始から50年が経過したのを記念したもので、修了生・随行者約150人と現役留学生約270人が参加したほか、約280人がオンライン参加しました。


▲御殿山キャンパス・グローバルタウンの谷本ホールで開催された留学生別科ホームカミングのイベント

■修了生は1万9000人
 本学は1972年に米国のアーカンソー、コルビー両大学と単位互換協定を結び、交換留学制度をスタートさせ、2022年に50年となりました。協定締結大学は55カ国・地域の395大学に増え、留学生を受け入れる「アジア研究プログラム(留学生別科)」の修了生は1万9000人に上ります。


▲あいさつする谷本榮子理事長(左)とスティーブン・ザーカー留学生別科長

■谷本理事長「留学生は未来からの贈り物」
 谷本ホールで行われた式典では、谷本榮子理事長があいさつし、冒頭「ウェルカム・ホーム、関西外大へお帰りなさい」と英語と日本語で歓迎しました。

 続いて、留学生別科の歩みを振り返り、「開設当時より、教職員が一つ一つ困難を解決し、毎年教育内容の改善に努め、国際交流の不動の地位を獲得し、社会的に高い評価を受けてきました」と述べました。

 また、「留学生は未来からの贈り物」とし、異なる国、文化的背景をもった留学生と一緒に学ぶことで新たな視点や価値観をもたらすと意義を指摘しました。そのうえで、こうした取り組みを通して深まる「絆」が明るい未来を築く礎となり、試練を乗り越える力になるとし、「『絆』をさらに世界中に広げ、多様な人々の協働が生み出す新しい未来を共につくっていきましょう」と呼びかけました。


▲基調講演をするマイケル・シアラー元駐大阪英国総領事

■修了生を代表してマイケル・シアラー元英国総領事が基調講演
 修了生を代表して、元駐大阪英国総領事で、インターナショナルSOSジャパン・トライケアパシフィック地域最高責任者のマイケル・シアラー氏が基調講演を行いました。

 1991年春学期に入学したシアラー氏は、入学時から駐大阪英国総領事時代(2013~15年)にかけての写真をふんだんに取り入れた「個人旅行」と題したスライドを放映し、「旅は投資であることを学びました。外交官になって二十数年ぶりに外大との懐かしい再訪の旅を果たすことがかない、外大そしてホームステイ先ファミリーのお父さん、お母さんに感謝しています」と締めくくりました。


▲歌声を披露する川鰭祐子さん


 この後、関西外大卒業生でジャズボーカリスト川鰭(かわばた)祐子さんがジョン・レノンの「イマジン」など3曲を披露しました。



▲筝を演奏し参加者を出迎える留学生別科生

■懇談の輪、多彩な催し
 式典の後、カフェテリアで懇親会が開かれ、再会を懐かしんだり、新たな親交を結んだり、OBと現役留学生が交流したりと、懇談の輪が幾重にも広がりました。


▲人力車に乗るアメリカ出身のケイラさん(右)ら

 デンマークから駆け付けたミッケルさん(オーフス大学出身)は「2012年秋学期から1年間留学しました。久しぶりにキャンパスに戻ってくることが出来てうれしいです。関西外大に留学したことで、日本の歴史や文化に触れ、視野が広がったことは今のキャリアでも生きています」と話していました。

 2018年春学期にアメリカのポートランド州立大学から留学したケイラさんは、「現在岐阜県の小・中学校で英語を教えています。漫画を描くのが大好きです。留学生別科の”Manga Drawing”の授業で身に付けた技術は、絵の教材を作成するのにとても役立っています」と笑顔を見せていました。


▲盆踊りを楽しむ参加者

 キャンパス中央の芝生広場では、和太鼓演奏や盆踊り、人力車の試乗が行われ、お祭り気分を盛り上げました。また、御殿山キャンパス・グローバルタウンから旧片鉾キャンパスを経て中宮キャンパスにいたるバスツアーが行われました。
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