大豆ミートをテーマに取り組んできた短期大学部のPBL授業で受講生がプレゼンテーションしました

 大豆ミートをテーマに取り組んできた短期大学部のPBL(Project Based Learning、課題解決型授業)で7月4日、受講生が大豆加工菓子の新商品やマーケティング戦略についてプレゼンテーションしました。


▲新商品や販売戦略について発表しました

 PBLは企業と協働で企画、立案から実施まで行い、学生の企画力を高めてコミュニケーション力を養う授業です。春学期は、〝甘栗むいちゃいました〟などの人気商品を生み出している「クラシエフーズ」(東京都港区)と協働で、18~22歳を対象にした大豆ミートを使った菓子の商品開発や販売戦略に取り組みました。

 沼田晃一教授の指導を受けながら、3つのグループに分かれてグループワークで検討を重ねてきました。


▲発表に参加したクラシエフーズの皆さんからも期待の声が上がりました

 Aグループは、〝SOYPRO(ソイプロ)〟と名付けたプロテインバーを提案しました。ダイエットするZ世代の女性をターゲットに、大豆ミートのたんぱく質と甘いチョコレートを組み合わせました。また売り込み戦略として、SNSのほか、韓国で人気の「1+1(ワンプラスワン、1つ買うと1つ無料進呈)」サービスの導入を考えてみました。


▲Aグループの新商品は〝SOYPRO〟でした

 Aグループリーダーの岩下碧華さんは「最初はワクワクしながら考えていましたが、検討が進むとさまざまな問題が出てきて一人一人の考えを反映させるのに苦労しました」と振り返りました。


▲パッケージではタンパク質を強調しました

 Bグループは、外は大豆ミート、中はチョコレートで作った〝チョコっとマカロン〟を提案しました。Z世代の嗜好に合わせて、単価の高いお菓子を商品化し、パッケージもジッパー付きで透明化してみました。PR方法としては、ASMRなどの動画を使って、ユーチューバーに宣伝してもらってはどうかとまとめました。


▲Bグループの新商品は〝チョコっとマカロン〟でした

 Bグループリーダーの向山響子さんは「グループワークの回数を重ねるにつれて仲か深まり、授業外でも話し合いができて探求心が生まれました。自信をもってプレゼンできました」と話していました。


▲チョコっとマカロンはこんな感じのお菓子です

 Cグループは、大豆とピザを組み合わせた〝SOYZZA(ソイザ)〟を提案しました。低カロリー高たんぱくの大豆を材料にしていることでヘルシーさをアピールし、マルゲリータやスモアピザなど味のバリエーションで飽きさせない工夫をしました。Y2K(2000年代のファッション)を取り入れてZ世代を引き付ける宣伝を考え出しました。


▲Cグループの新商品は〝SOYZZA〟でした

 Cグループのリーダーの西本瑞稀さんは「商品を改善するのではなくイチから商品をつくるのは難しかったです。意見を出し合って自分たちの商品をつくっていくのは楽しかったです」と話していました。


▲大豆とピザでSOYZZAです

 プレゼンテーションに参加したクラシエフーズ食品研究所の川﨑健司所長らは「ブラッシュアップされてとてもいいプレゼンテーションでした」「Z世代向けの菓子には〝甘い系〟が大切なのかと思いました」などと感想を述べました。




 
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