生成AIを活用した中学生の英語の授業を外大生がサポートしました

 枚方市立長尾中学校で12月5日に行われた生成AIを活用した2年生の英語の授業を、3人の外大生がサポートしました。


▲外大生がサポートしました

 長尾中学校は、文部科学省から2023年度の生成AIパイロット校に指定されています。英語の授業の中で、文章を作成したり自然な表現を学ぶために生成AIをどのように活用できるか探っています。

 この日は、デジタル・コミュニケーション系の授業を担当している卯木輝彦教授と、デジタル系に関心を持つ大星亮さん(外国語学部英米語学科4年)、沓澤瞳さん、橘髙悠太さん(ともに英語国際学部4年)が、2年生34人の研究授業を訪れました。そしてこの日のテーマである「We can write the proposal for a best school trip」(理想の修学旅行の企画書を書こう」)をサポートしました。


▲生徒はそれぞれのタブレットを使って企画書を作成します

 テーマに入る前に、生成AIで作った画像を素材にフェイク画像について学びました。「グリーン車」と指示したら生成AIは草や木がはえた車両のイメージ画を作ってしまったと指摘する一方で、4枚の写真を見てどの写真が生成AIで作られたかを考えてみました。生徒たちは、生成AIを通じて作ったものにはさまざまなフェイクがあり、自分の常識とは違う結果が出てくることを理解しました。


▲生成AIが作った画像を素材に学びました

 この日のテーマである修学旅行の企画書を英語で書く活動では、ChatGPTのほかパンフレットや雑誌などさまざまな選択肢から自分で選んで素材を集めました。そして、グループごとにディスカッションしながら英語で企画書を作成しました。生成AIを使うかどうか、どのように使うかは生徒の判断に委ねられました。


▲英語で修学旅行の企画書を作ってみましょう

 生成AIを使って気付いたこととして、ある生徒は「簡単にウソをつくので、本当かどうか自分でしっかりと判断しなければいけない」と話していました。またある生徒は「思っていたよりも使いやすいし、内容を深めることができた。AIと共存できる社会をつくることができれば良いと思った」と話していました。

 授業の後、生徒たちが授業や行事に意見や提案をする「創成プロジェクト委員会」が開かれました。生徒から外大生に対して、「ChatGPTで少子高齢化の解決法を聞いたらどんな答えが返ってくるのか」「ChatGPTで小説を書くとどんなことになるのか」といった質問が出ました。


▲ChatGPTをめぐる生徒たちの質問に声えました

 また、AIで実際に英会話を試してみたり、ゴーグルなどを使ってVR体験をして、デジタルとどのように向き合っていくのかを考えてみました。


▲英会話を実際にAIで試してみました






 
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