短期大学部の龍神さんが教員採用試験に合格/短大生の現役合格は教職教育センター開設後初めて

※関西外大通信315号の記事を基にまとめています

 短期大学部2年の龍神真斗さんが和歌山県教員採用試験(中学校英語)に合格しました。短大部から教員採用試験に現役で合格するのは、2003年の教職教育センター開設以来、20年間で初めてです。



 龍神さんは国立和歌山高専環境都市工学科に進学しましたが、中学校の英語の教員になる夢をあきらめきれず、高専を4年で中退し短期大学部に入学しました。

 中学時代、所属した野球部顧問の恩師が厳しくも親身になって勉学や生活面の指導をしてくれたことに感謝の気持ちが募り、教職を志しました。回り道をしたことと経済的な理由もあり、2年間で英語の教員免許を取得できる短期大学を探したところ、関西圏では関西外大短期大学部しかなかったことから短期大学部への進学を決めました。



 龍神さんは「中学時代の先生は、厳しかったが熱心に面倒を見てくれました。自立した人間になるよう育ててもらい、卒業後に自分が勉強や生活をしっかりできたのも先生のおかげだと思っています。今も連絡を取っていて、先生と同じ道に進めることを喜んでいます」と言います。

 短期大学部の授業については「英語に触れる機会が多いので有利です。教職の授業はとてもわかりやすく、心に残るものでした。先生方が大事だと指摘された内容が採用試験でも役立ちました。感謝の気持ちでいっぱいです」と話しています。


▲功績に対してオナーバッジが授与されました

 目指す教員像について「今の子どもたちは、スマホに慣れ親しんでいて、コミュニケーション力が足りないように思います。生徒たちとしっかり向き合って対話し、一人一人に合ったやり方で、それぞれの個性を伸ばせるような教師になりたいです」と目を輝かせます。

 さらに「常に向上心をもって学び続けられる教師を目指します。私が中学時代の恩師との間で築いたような、互いに影響し合える関係を築いていきたいと思います」と決意を述べています。

 
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