企業や団体と協働して1年間かけて課題解決に向けて企画や立案を行うPBLの合同報告会が開かれました

 企業や団体と協働して1年間かけて課題の解決に向けて企画や立案を行うPBL(課題解決型授業)の学内合同報告会が12月21日、御殿山キャンパス・グローバルタウンの谷本ホールで開かれ、6チームが成果を発表しました。

 PBLでは、企業や団体から提示された課題に沿って、アンケート調査や実地調査などを行い、さまざまな分析や検討を重ねて、課題解決に向けての企画や改善策を提案します。企業や団体と協議を重ねながら、春学期から1年かけて取り組みました。

 【大阪府商工労働部】

 課題「プラスチックのイメージをマイナスからプラスへ」




 橋口唯莉菜さん(英語国際学部3年)ら5人が、大阪銘板(東大阪市)と協働して、環境にマイナスのイメージがあるプラスチックを取り上げました。11月に東大阪市の町工場が参加して開催された「こーばへ行こう」では、プラスチック廃材を利用したモザイクアートや3Dプリンターのデモンストレーションでワークショップを行いました。また、2025年の大阪・関西万博で新商品として展示する、バイオプラスチックを素材にした多機能ペン立て「PEPLA」を開発し、提案しました。

 【ひらかたパーク:京阪レジャーサービス】

 課題「インバウンドの誘致拡大」




 喜多村勇太さん(外国語学部英米語学科3年)ら5人が、コロナ禍以前の半数にとどまっている外国人観光客のひらかたパークへの誘致拡大策に取り組みました。10月に3回にわたり、訪日外国人や留学生を対象にアンケート調査を実施しました。その結果を分析し改善点として、「キャストが忙しそうで笑顔が少ない。増やしてはどうか」「アトラクションの待ち時間の表示かまちまち。並ぶ前に確認できるようにしてはどうか」「季節やアトラクションごとにBGMが必要ではないか」などと提案しました

 【まなれぼ】

 課題「若者の視点を生かしたSDGsの取り組み」




 伊藤夏音さん(英語国際学部3年)ら5人が、OBP(大阪ビジネスパーク)で街づくり活動などを行う「まなれぼ」と協働して、ビジネスモデルの分析や調査を積み上げ、緑化活動の一環として実施されたガーデンウォークラリーの広報活動を担当しました。従来のインスタグラムが十分機能していないとして、リール動画を作成したり、フィード投稿を徹底することで注目度を上げることができました。またチラシやポスターも効果的だったことから「SNSに並行して紙媒体の広報も有効」と提案しました。

 【ANA X&大阪観光局】

 課題「大阪・関西万博に向けてのデジタル顧客戦略」




 杉山未帆さん(英語国際学部3年)ら9人が、ANAグループのANA X、大阪観光局と協働して、大阪への効果的な観光客誘致策に取り組みました。Z世代の日本人と20~30代のタイ人をターゲットとし、800人超のアンケート結果を基に、プロモーション案34件、モデルプラン34件を提案しました。Z世代に対しては、高校時代からAMCへの入会を勧めて大学在学中にマイルをためて卒業旅行の航空券をタダにする「大学卒業旅行プラン」、タイ人に対しては、外大生が大阪ガイドして旅行後も交流を続けるプランなどひを提案しました。

 【亀田製菓】

 課題「米菓を利用した若者のスーパー来店推進」




 仁科七那さん(英語国際学部3年)ら5人が、亀田製菓、ライフ・セントラルスクエアららぽーと門真店と協働して、独自に開発した「台湾風スイーツ」を通じて米菓・柿の種を紹介する店頭でのイベントに取り組みました。若者の間で人気急上昇の台湾スイーツを研究し、アイスクリームと柿の種を生春巻きの生地で巻いたスイーツを提案し、スーパー店頭でキャンペーンを行いました。近畿圏のライフでは柿の種の売り上げが1位となったほか、米菓の売り上げ順位も大きくアップしました。

 【枚方市】

 課題「枚方市のインバウンド増加戦略」




 菅野千桜さん(外国語学部スペイン語学科3年)ら3人が取り組みました。枚方市についてSWOT分析を行い、大学生が2万人、留学生が700人いることや、バレーボールのパナソニックパンサーズにファンを拡大できる可能性が大きい点などがわかりました。そのうえで、教育、交流、体験、環境をテーマに、枚方市内の大学生や留学生と連携した「ひらかたグローバル・スクエア」をつくり、インバウンドの拡大を図っていくことができると提案しました。


 
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