2023年度の学位記授与式が行われ、大学院、大学3学部、短期大学部の2955人が学窓から巣立ちました

 2023年度の学位記授与式が3月9日、中宮キャンパスの谷本記念講堂で行われ、大学院、大学3学部、短期大学部の2955人が学窓から巣立ちました。







 大学院と英語国際学部、英語キャリア学部、外国語学部の式典では、大庭幸男学長が各学科卒業生の総代に学位記を手渡したあと、式辞を述べました。



 大庭学長は、新型コロナウイルス感染症の拡大で入学時から逆風に見舞われたキャンパス生活だったにもかかわらず「逆境を乗り越えて初志を貫き、きょうを迎えました。その強い意志を讃えます」と賛辞を送りました。そのうえで、予測が困難な現代に「正解のない解を求められることや過ちを犯すかもしれません。どう対応したらいいでしょう」と問い掛けました。

 大庭学長は吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」やゲーテの言葉を引用し「失敗を恐れず、果敢に挑んでください。過ちを犯し、苦悩することがあっても、それを正すことができれば、皆さんを正しい道、すなわち真理へと導いてくれます」とエールを送りました。

 短期大学部の式典では、谷本和子学長が総代に学位記を授与し、式辞を述べました。



 谷本学長は、人工知能が飛躍的に進歩する中で本物や真実に対する危機の時代が来たと指摘し、「真偽さえ判断が難しい情報が飛び交う中で現代人に何が求められているのでしょうか」と問い掛けました。

 谷本学長は、長年にわたり国連の要職を務めた明石康さんの「困難に立ち向かう人は、プロとして行動すること、清廉で正直であること、多様性を尊重することが必要です」との言葉を紹介し「グローバル社会とどのように向き合い、自らをどのように磨くかを教えてくれています」と述べました。そして「みなさんは外短の2年間で確かな英語力と豊かな人間力を育みました。どうぞ自信をもって信じる道を歩んでください」とはなむけの言葉を贈りました。


 【大学院】

 博士後期課程修了生1人▽博士前期課程修了生16人

 博士後期課程を修了した川口尚毅さんが博士学位記を授与され、博士前期課程を修了した赤堀由喜さんが総代として修士学位記を手渡されました。


▲川口さん(左)と赤堀さん(右)


 【英語国際学部、英語キャリア学部】

 英語国際学科卒業生726人▽英語キャリア学科卒業生101人▽英語キャリア学科小学校教員コース卒業生24人

 英語国際学科の平塚千尋さん、英語キャリア学科の前田アイーサさん、英語キャリア学科小学校教員コースの加藤大翔さんがそれぞれの学科の総代として学位記を授与されました。


▲(左から)平塚さん、前田さん、加藤さん

 また、成績優秀賞が英語国際学科8人、英語キャリア学科4人、英語キャリア学科小学校教員コース1人に贈られ、代表の藤田ももこさん(英語国際学科)とカルバーヨ・イカイ・ジオバンナさん(英語キャリア学科)に手渡されました。


▲(左から)藤田さん、カルバーヨさん

 在校生を代表して英語国際学部3年の坂本裕芽香さんが「私たちが不安な状況にあり戸惑っていると親身になって寄り添っていただきました。私たちにとっても皆様と過ごしたかけがえのない大学生活は、何にも換えがたい忘れられない思い出です」と送辞を述べました。

 続いて卒業生を代表して英語国際学部の古川航大さんが答辞を述べました。新型コロナウイルスに翻弄された4年間を振り返りながら「コロナウイルスと共存しながらの学生生活はネガティブに捉えられがちですが、私の学生生活に一切の悔いはありません」と述べ「私たちはそれぞれの道へと歩みを進めます。この4年間で学んだことを新たなステージで活かし、それぞれの色の花を咲かせていきます」と決意を新たにしました。


▲送辞を述べる坂本さん(左)と答辞を述べる古川さん(右)

 また、卒業生の山本ジェビダィアーさんと染次佑奈さんが、谷本榮子理事長に記念品の目録と花束を贈りました。


▲記念品目録を贈る山本さん(中央)と花束を贈呈する染次さん(右)


 【外国語学部】

 英米語学科卒業生1324人▽スペイン語学科卒業生238人

 英米語学科の斉藤千幸さん、スペイン語学科の池田真彗さんがそれぞれの学科の総代として学位記を授与されました。


▲斉藤さん(中央)と池田さん(右)

 また、成績優秀賞が英米語学科15人、スペイン語学科4人に贈られ、代表の川﨑結衣さん(英米語学科)と森本茉莉花さん(スペイン語学科)に手渡されました。


▲(左から)川﨑さんと森本さん

 在校生を代表して英米語学科2年の齊藤琉星さんが、所属する硬式野球部での思い出を織り交ぜながら「私たち在学生は先輩方への感謝と尊敬の気持ちを忘れずに、後に続く後輩たちの手本となれるように尽力していきます」と送辞を述べました。

 続いて卒業生を代表して英米語学科の御前円花さんが答辞を述べました。コロナ禍の影響から不安で始まった大学生活をたどりながらも「苦しかったこと、楽しかったことを思い出すと改めてとても充分な学生生活ができたと実感しています」と述べ「私達は堂々と壁に立ち向かいます。立派になった数年後に〝大人になったね〟と言い合える日を待っています」と誓いました。


▲送辞を述べる齊藤さん(左)と答辞を述べる御前さん(右)

 また、卒業生の宮内茉鈴さんと石田愛佳さんが、谷本榮子理事長に記念品の目録と花束を贈りました。


▲記念品目録を贈る宮内さん(中央)と花束を贈呈する石田さん(右)


 【短期大学部】

 英米語学科卒業生525人

 総代の山口愛麗さんに学位記が授与されました。


▲学位記を授与される山口さん

 また、成績優秀賞が7人に贈られ、代表の青木勝さんに手渡されました。


▲成績優秀賞を授与される青木さん

 在校生を代表して1年の菅沼優さんが送辞を述べました。

 能登半島地震について触れ「何気ない毎日の繰り返しが、どれほど大切なものであるかを痛いほどに知ることができました。だからこそ、この当たり前の日常が明るい未来への第一歩を踏み出す支えになると信じています」としたうえで、大好きなマンガ「スラムダンク」の「諦めたらそこで試合終了ですよ」になぞらえて「諦めずに頑張れば成功する可能性は残されている、ということを伝えています。どんな苦境に立たされても自分自身と仲間を信じて進んでください」とエールを送りました。

 続いて卒業生を代表して塩治真友美さんが答辞を述べました。自分自身のルーツである中国を理解するために中国語や中国文化の授業を積極的に履修してきたことに触れ「ルーツに対する考えが変わり、自分自身を誇らしく思えるようになり、成長を実感できました」とし、唐の詩人・李白の詩を引用して「努力を続けることで自分の理想が実現する日は必ずきます。そのときが来るまで前だけを見つめて歩いていきたいと思います」と決意を示しました。


▲送辞を述べる菅沼さん(左)と答辞を述べる塩治さん(右)

 また、卒業生の郷田夏希さんと山部はるさんが、谷本榮子理事長に記念品の目録と花束を贈りました。


▲記念品目録を贈る郷田さん(中央)と花束を贈呈する山部さん(右)




 
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