短期大学部のPBLがスタートしました。今学期はみかんの缶詰の需要喚起策と斬新な食品の缶詰の提案に取り組みます

 短期大学部の春学期のPBL(Project Based Learning、課題解決型授業)がスタートしました。今学期はフルーツ加工メーカーの「紀州食品」(和歌山県かつらぎ町)と協働で、みかんの缶詰の需要喚起策と斬新な食品の缶詰の提案に取り組みます。


▲みかんの缶詰の需要を喚起する方策を考えます

 PBLは、企業から課題の提示を受けて、学生が解決策の企画や立案を行います。学生の企画力を高めるとともに、コミュニケーション力を向上させるのが目的で、沼田晃一教授の指導で進めています。


▲PBLは企業や団体と協働で解決策を考える授業です

 紀州食品は、みかんやはっさくの缶詰をメインに、みかん果汁や白桃ドリンク、砂のう、製菓材料などさまざまなフルーツ食品の加工製造を行っています。今回は課題として「主力商品であるみかん缶詰の需要喚起の方策」と「将来的にあったらいいなと思う食品の缶詰、食品の砂糖漬け」の提案を示しました。


▲フルーツ加工について学びました

 副社長の武井正雄さんが、業界の動向として、かつては200社あったミカン缶詰製造業者が現在9社しかないことや、国内消費の8割が輸入で主に中国産であることを説明しました。そして「みかんは捨てるところがありません。皮は七味唐辛子の材料の陳皮として利用しています」「紀州食品は低温殺菌を行っているので果肉のシャキシャキ感がしっかり残っています」「現在は業務用の製造が主力です」などと話しました。


▲みかんの缶詰を巡る業界の動向について説明を受けました

 そのうえで「みかんの缶詰の消費が減少傾向にあります。特に若者向けの小売りではどのようなことができるのか考えてください」と求めました。また「今までにない新しい食品の缶詰を提案してください。若い皆さんの突拍子もない発想とアイデアを期待しています」と話しました。


▲受講生からは次々と質問が出ました

 受講生からは「販売先はどのような所があるのか」「みかんはどこから仕入れているのか」「製造している商品は何種類あるのか」といった質問が出ていました。授業では、グループに分かれて具体的な提案を検討し、7月にプレゼンテーションする予定です。

 
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