交野市の小学校でグローバルインターンシップに参加している留学生が学校給食センターを訪れ、日本の学校給食について理解を深めました

 交野市の小学校でグローバルインターンシップに取り組んでいる米国からの留学生6人が、6月13日に学校給食センターを訪れました。6人は6月3日からおよそ1ヶ月にわたって交野市立旭小学校でインターンシップをしており、授業や学校生活のサポートをしています。この日は、日本の学校給食の仕組みを知ろうと交野市立学校給食センター「おりひめ給食センター」を訪れました。

 
▲給食センターを訪れました

 初めに学校給食センター所長の出村公一さんから給食をどのように作っているのか説明を受けました。交野市立学校給食センターでは、9つの小学校と4つの中学校に向けて、約6500人の給食を作っています。留学生は下処理室や煮炊き調理室を2階から見学し、「衛生管理が行き届いているね」「ジャガイモと玉ねぎがたくさんあるね」と興味深そうに見学していました。

 
▲興味津々に調理室を見ました

 
▲調理室・下処理室では給食作りの真っ最中でした

 次に、栄養教諭の笹山歩暉さんから献立に込める思いや課題点について説明を受けました。笹山さんは、献立作りの際に注意している点を示しながら「限られた予算の中でバランスよく栄養が取れ、おいしいと食べてもらえるように献立を作っています」「毎日の給食に飽きないように世界中の料理を入れ込んだり、郷土料理にしたりと工夫しています」と紹介しました。ちなみに、この日はフランス料理ベースの献立でした。

 
▲献立に込める思いについて説明を受けました

 説明が終わると留学生からは「一番高価な食材はなにですか」「新しいメニューは1年にどれくらいありますか」「ラーメンも給食にでますか」と次々と質問していました。

 
▲災害時用ガス釜で使われている調理器具を実際に使ってみました

 参加した6人の留学生は次のように感想を話しています。

■ローク・ウィリアム・ロークさん(米国・ランドルフメイコン大学)
 とても興味深い訪問でした。すべてのものが清潔で衛生的なことに驚きました。日本の子どもたちがこんなにも美味しくて素晴らしいお昼ご飯を食べることができて羨ましいです。

■グリッグ・カーソン・スティーブンさん(米国・チャールストン大学)
 給食センターの見学は楽しく、興味深かったです。アメリカでは、食べ物がどのように作られているのか見る機会があまりありません。交野市では、味だけでなく栄養も考えられていました。日本の給食がとても好きになりました。

■コックス・サンサリエ・ルネさん(米国・ポートランド州立大学)
 給食センターは信じられないほど清潔で、調理過程によって床や服の色を分けて工夫されていました。災害対策としてのガス釜やメニューが準備されている点がとても素晴らしいと感じました。栄養面にも配慮が行き届いていて、素晴らしかったです。交野市は子どもたちの健康を第一に考えているように感じました。アメリカの学校給食は栄養が高いものではないので、その違いを実感しました。

■デイビス・コーエン・マッケイドさん(米国・アイダホ州立大学)
 学校給食の仕組みを知ることができてとても勉強になりました。給食に費やされる労力を知り、感謝の気持ちが強くなりました。それぞれの給食に込められた思いや努力、そして給食の重要性に驚きました。アメリカの学校給食とはまったく違っていて、比較するのが面白かったです。

■ロッチャ・エンリケさん(米国・イーロン大学)
 給食センターの見学はとても興味深く、日本の給食システムについて詳しく知ることができました。すべてが清潔で効率的で、その正確さにも感動しました。多くのことを学んだので、今後もこのようなイベントへの参加を続け、日本についてもっと知りたいと思うようになりました。

■ブラント・アンドリュー・リーさん(米国・ウィスコンシン大学ホワイトウォーター校)
 施設内はとても清潔で、質問をたくさんしても職員の方はとても親切に答えてくれました。アメリカで給食センターを見学することがないので、貴重な体験をしました。
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