≪Laos Study Tour REPORT≫国際共生学部2年 中村美幸さん Vol.1/一瞬一瞬がすべて学びでした

 「Experiential Learning」を通してオールイングリッシュで学んでいる国際共生学部の2年生が2024年6月、スタディーツアーでラオスを訪れました。参加した外大生は何を見て、何を聴き、何を感じて、何を考えたのかレポートします。

 ラオスへのスタディーツアーに参加した中村美幸さんは、「一生関わらないと思っていた分野の皆さんと交流して、世界への見方が増えました」と何度も繰り返しました。

 「ものの考え方や見方がずっと増えました」

 「脳みそを入れ替えられたみたいで衝撃的でした」

 「こんなに充実した時間が過ごせるとは1ミリも想像していませんでした」

 ときには声を弾ませ、ときには声を震わせて、「一瞬一瞬が、全て学びでした」と一気に12日間を語ってくれました。


▲ラオス国立大学の学生たちとも仲良くなりました(後列左端が中村さん)

 スタディーツアーに参加したメンバーはそれぞれテーマを決め、テーマに沿って訪問したい団体や機関を決めました。中村さんが選んだテーマは「環境」。訪問先として、農業系の団体やWWF(世界自然保護基金)を選びました。


▲WWFラオスで(左から2人目が中村さん)

 「〝環境には興味あるかな〟という程度で選びました。高校時代にSDGsのプロジェクトに参加したことがありましたが、特にSDGsや環境問題に関心が高かったというわけではありません」とあまり積極的ではありませんでした。

 8月末にスタートしたばかりの秋学期には、何はさておき「SDGs in Action」を履修しました。そしてSDGsのプロジェクトを立ち上げました。今までほとんど関心がなかった国際政治や選挙のニュースと真剣に向き合うようになりました。「世界で何が起こっているのか、いつも気になります。ニュースを見る目、世界を見る目が完全に変わりました」と言います。

 国際共生学部を選択して受験したことについて、中村さんは「オールイングリッシュで授業を受けてみたいとか、留学したいとか、ディスカッションの授業が多い方がいいとか、学びの〝スタイル〟から入っていました」と振り返ります。

 そして「ラオスへのスタディーツアーのようなことを経験して卒業してこそ、国際共生学部で学んだ意味があると思うようになりました」といい「国際共生学部ではアートやビジネス、憲法など広い分野を学んでいます。ラオスに行って、すべての問題はお互いに絡み合い、つながっていることを知り、どんな教科にも学ぶ理由があると感じました」と話しています。

 ラオスでの12日間で中村さんに何が起こったのでしょうか。


なかむら・みゆき/山梨県出身。山梨学院高校卒業後、2023年に関西外大国際共生学部に入学した。福田和生准教授のインフォーマルゼミ(研究会)に所属し、ラオスへのスタディーツアーに参加した。


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