短期大学部の秋学期のPBLが始まりました。JR京都駅前のホテルを対象に「Z世代に選ばれるには」がテーマです

 短期大学部の秋学期のPBL(Project Based Learning、課題解決型授業)が始まりました。秋学期は、JR京都駅前の京都タワーホテルと京都タワーホテルアネックスについて「Z世代に選ばれるホテルにするためにはどのような解決策があるか」をテーマに提案します。


▲「Z世代に選ばれるホテル」がテーマです

 PBLは、企業から課題を示してもらい、学生がテーマについての解決策を立案したり、具体的な企画を立てます。学生の企画力や課題解決力を高めるとともに、コミュニケーション力を向上させるのが目的で、沼田晃一教授の指導で進めています。

 最初に、京都タワーホテルと京都タワーホテルアネックスを経営する「京都ホテルズ&リゾーツ」のスタッフが、会社の概要やホテル業界の現状について説明しました。「サステナビリティを意識しないホテルは取り残される」「京都市内の宿泊施設は3400を数え、ゲストが共感できるストーリーや世界観が必要だ」などと話しました。

 続いて「京都タワーホテルと京都タワーホテルアネックスがZ世代に選ばれるには」との課題が提示されました。


▲JR京都駅前の2つのホテルについて説明しました

 京都タワーホテルについては、2023~2024年にリニューアル工事が行われたことや、京都アニメーションとのコラボルームが人気を集めていることなどを説明したうえで、「京都駅から徒歩2分」「学生も利用できる価格帯」などといったメリットと、「施設の老朽化」「競合するホテルとの差別化」といった課題が挙がりました。

 京都タワーホテルアネックスについては、「京都駅から徒歩3分」「コワーキングスペースの利用」などのメリットと、「認知度の低さ」「競合するホテルとの差別化」といった課題が提示されました。

 また現在、両ホテルの20代以下の宿泊客は2割程度で「20代以下の若い層の宿泊客をどのように増やしていくかが大きなテーマです」と話しました。


▲受講生からさまざまな質問が出ました

 受講生からは「なぜZ世代なのか」「現時点で若者向けにどのような取り組みをしているのか?」といった質問が出ました。今後、グループごとに解決策や企画を検討し、12月にプレゼンテーションします。

 
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