≪Study Abroad REPORT≫ オランダ・ハーグ応用科学大学Vol.3/外国語学部英米語学科3年 守田陵汰さん /多角的で豊かな議論をしています
オランダの授業スタイルは、日本のスタイルとは異なります。一方的な講義だけではなく、意見を交換する時間が非常に多く、学生同士で活発に議論します。
▲時間割です
授業では「多様性」と「包括性」が尊重されます。20人ほどの授業では、ほぼ全員が異なるバックグラウンドを持っており、それぞれの視点からの意見が飛び交うため、議論が多角的で豊かになります。
そのため、ただ一つの答えを求めるのではなく、複数の視点から物事を考える機会が多く、自分の考えを深めることができます。異なる意見がぶつかり合うことがよくあります。だからこそ、他人の意見にもきちんと耳を傾けなければならず、建設的に話が進むのが印象的です。
さらに、先生と学生の距離が非常に近く、フラットに話せる環境が整っています。先生同士は気軽に意見を交わし、学生と話すときにも堅苦しさがなく、まるで友人のようにオープンに接することができます。学生一人ひとりが主体的に学び、成長できる環境が整っていると感じています。
▲散歩していると窓辺でこちらを見ているネコに出会いました
授業だけでなく、放課後や休み時間を利用して、現地の友人たちと積極的に交流しています。同じアパートに住む学生や、授業で知り合った友人と共に街を散歩したり、ランチを楽しんだりと、日々の生活の中で自然と交流の機会が増えています。
特にお昼ごはんの時間は、ジョージア、ポルトガル、ブラジル、メキシコ、イギリスから来た友人と過ごすことが多く、他愛のない話はもちろんのこと、世界の政治や経済、文化について話し合うこともあります。
▲同じ留学生の友だちとフェスティバルに出掛けました(前列中央が守田さん)
異なる視点から話を聞くと、自分の中の世界観が広がるだけでなく、これまでの自分の知識がいかに限られていたかを実感します。彼らの話についていけないと感じる時もあり、自分の知識不足に焦りを感じることもあります。しかし、それもまた留学の醍醐味だと感じています。
こうして他の国から来た学生たちと交流することで、新たな発見や気づきが生まれ、日々自分自身が成長していると感じます。留学生活は、授業だけでなく、こうした交流からもたくさんのことを学ぶことができます。友人たちと過ごす時間は、自分の考えを深める貴重な機会になっています。
10月2日には留学生の友人たちと、ライデンで開かれた「ノスタルジックフェア」に行って来ました。1574年にライデンの街がスペインから解放されたことをお祝いするフェスティバルで、今年は450周年に当たることからとてもにぎやかでした。
▲ライデンのノスタルジックフェアのひとコマです
もりた・りょうた/徳島県出身。高校2年までは化学と数学が得意で薬剤師を目指していた。徳島県立城南高校を卒業し、2022年に関西外国語大学入学。2024年8月からオランダ・ハーグ応用科学大学で留学生活を送っている
≪Study Abroad REPORT≫ 外国語学部英米語学科3年 守田陵汰さん Vol.1 /オランダ・ハーグ応用科学大学から毎月届けます 2024/08/16
≪Study Abroad REPORT≫ オランダ・ハーグ応用科学大学Vol.2/外国語学部英米語学科3年 守田陵汰さん /留学生活がスタートしました 2024/09/09
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