第16回人権問題学習会開催 特定非営利活動法人とんだばやし国際交流協会理事長の北川知子氏が講演しました

 第16回人権問題学習会が11月22日、中宮キャンパスのICCで開かれ、特定非営利活動法人とんだばやし国際交流協会理事長の北川知子氏が「グローバル社会に求められる人権意識とは~日本における差別の現状と課題~」と題して講演しました。学生や教職員ら約60人が参加しました。


▲講演する特定非営利活動法人とんだばやし国際交流協会理事長の北川知子氏

 北川氏は、大阪府下のある自治体の人口データを上げて、その年代別構成などに触れ、人の移動には自発的なもの、非自発的なものなどさまざまな形があると述べました。多文化共生を考えるためのキーワードとして、「排斥」「同化」「すみ分け」「共生」の4つを挙げ、誰ひとり取り残されない、「差別のない共生」を実現するために何が必要かを問いかけました。


▲学生や教職員ら約60人が参加しました

 日本における外国人差別の事例を取り上げ、 人権の本質は「嫌だ(ノー)」と言えることだとし、その重要性を説明しました。「文化的差別」「制度的差別」「個人的差別」の差別の三つのフェーズは相互に影響し合い、被害者と加害者が明確な個人的な差別現象の場合、第三者であっても、被害者から見れば加害者と同じ立場になり得るとし「無関係な人はいない」と指摘しました。
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