≪Study Abroad REPORT≫ メキシコ国立自治大学 Vol.5/外国語学部スペイン語学科4年 馬目美結さん /とても華やかな「死者の日」
こんにちは!だんだんと寒くなり、秋めいてきたメキシコシティからお届けします。関西外大スペイン語学科4年の馬目美結です。
10月31日のレポートで森谷さんが書いていたように、今回はメキシコにとって大切なイベン「el Día de Muertos」(死者の日) についてお話ししたいと思います。
▲メキシコに留学中の馬目さんです
11月1日と2日には「死者の日」というイベントがあります。皆さんの中にも映画『リメンバー・ミー』を見たことがある方がいらっしゃるかもしれません。この映画は、メキシコの死者の日をテーマにした作品です。日本のお盆のような行事で、亡くなった人々の魂がこの2日間に現世に戻ってくるといわれています。
11月1日は主に子どもの魂が、2日には大人の魂が戻って来るとされています。この行事は、2008年にユネスコの無形文化遺産に登録され、現在では毎年多くの人々でにぎわう重要な文化行事となっています。しかし、日本のお盆とは大きく異なり、メキシコ全土で国を挙げてこの行事を行う点が特徴的です。
▲このような派手なコスチュームでパレードします
死者の日に欠かせないのが、祭壇です。祭壇はスペイン語で「la ofrenda(ラ・オフレンダ)」と呼ばれ、メキシコ全土でカラフルな祭壇を見ることができます。この祭壇には、マリーゴールド、ろうそく、塩、故人が生前好きだった物、写真などを飾り付けます。
▲カラフルな祭壇で故人を偲びます
私は森谷さんと一緒に、死者の日で有名なオアハカという街へ行きました。オアハカでは、たくさんの美しい祭壇を見かけることができ、普段は静かなお墓も、華やかに飾り付けられ、たくさんの人々でにぎわっている様子に驚きました。
また、オアハカ市内では中心部を回るパレードも行われ、街全体がお祭りムード一色でした。日本のお盆とはまた違った、メキシコならではのやり方に感動しました。また、オアハカ市の美しさに圧倒された死者の日でした。
▲パレードでは着物姿で参加する日本人もいます
死者の日が終わると、街は急にクリスマス仕様に変わり、2024年ももう終わりかと思うと少し驚きます。この日墨留学が始まって3カ月が経ちました。当初からの目標である「1日を大事に過ごす」を、2025年もしっかりと継続していきたいと思います。
現在は、2025年に向けてインターンを探しつつ、UNAMでの聴講の準備もしています。また、スペイン語のコースでもテストが近づいているので、そのための準備もしっかり進めていきたいと思います。
それでは、また次回のレポートでお会いしましょう!
Hasta pronto :)
(※1)「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」
日本・メキシコ両政府が実施している留学制度です。日本とメキシコのパートナーシップ強化に大きく貢献し、メキシコだけではなく中南米のさまざまな分野で活躍する人材の育成を目指しています。選考試験で毎年20人が選ばれ、メキシコ政府から滞在費、授業料、渡航費などが支給されます。
まのめ・みゆう/滋賀県出身。滋賀県立彦根東高校卒業後、関西外国語大学に入学。2023年8月から2024年5月まで、イベロアメリカリベラルアーツ留学でメキシコのラスアメリカスプエブラ大学に留学していた
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