留学生別科の「総合日本語8」の履修生が「日本語学習者のためのITツール開発」をテーマに日本語で発表しました
▲留学生らが日本語でプロジェクトを発表しました
「総合日本語8」を担当する永冨あゆみ講師の指導で、オリさん(国際共生学部、ウクライナ)▽トレバーさん、ティミーさん(ともに米国からの留学生)がプロジェクトに取り組みました。
オリさんは、「チンプンカンプン」と名付けた日本語学習アプリケーションのデザインについて発表しました。最初に「デザインとは何ですか?」と問い掛け、単に美しいものや色と考える人が多いがオリさん自身は〝設計〟や〝計画〟を指していると述べました。
▲日本語学習アプリケーションデザインについて発表したオリさん
そのうえでユーザー調査やアプリ調査を重ねて分析し、フラッシュカードアプリと辞書のアプリを組み合わせた日本語学習アプリを考え出しました。実際にパソコンの画面で使い方を実演したところ「勉強しようというモードが身に付いた」「アプリを使ってみたいけれどいつ完成するのか」といった意見や質問が相次ぎました。
▲実際にパソコンの画面で説明しました
トレバーさんは、日本語を学ぶ留学生を応援するサイト「Wa Kaiwa(和会話)」を提案しました。レストランや交通機関など実際の場面に基づき、実用的な日本語を身に付けることができるサイトを目指しました。
▲日本語を学ぶ留学生を応援するサイトを説明するトレバーさん
日本語の文章をたどりながら分からない単語はクリックするだけで英単語が現れます。質問や話し合い、日記などのコミュニケーションツールも備えました。クラスメートからは「コミュニケーションを取ることができるのが良い」「音声の機能がつくともっと良いのではないか」という意見が出ました。
▲「実用的な日本語を身に付けることができます」とPRしました
ティミーさんは、米国を出国してから日本に入国し、実際に外大で生活を始めるまでの自分の経験を基にゲームにまとめてみました。途中にクイズを交えているので興味を持って見ることができ、ゲーム感覚で入国の際の指紋認証や税関申告などを知ることができます。
▲ティミーさんは自分の経験を基にゲームにしてみました
コンビニや公園のほか、たくさん話してくれた美容師のいる美容院の場面もあり、まるで実際に生活しているような作りになっています。「〝どうぶつの森〟のようなミッションを入れたいですか?」という質問が出て、ティミーさんは「考えてみたい」と答えていました。
▲ゲーム感覚でリアルに経験できます
「総合日本語8」の受講生は14人おり、地域に根差したプロジェクトや出版・翻訳系プロジェクトなどの取り組みを順次、発表します。
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