小中高校生と留学生との交流を企画・運営する「Learning Nexus Education Team」の発表会が開かれました
▲留学生も大勢参加しました
「Learning Nexus Education Team」は、2024年秋学期に本格的にスタートしました。留学生が参加する地域貢献活動として、学校を訪問して英語の授業をサポートしたり、関西外大を訪れた子どもたちと英語を通じて交流するなどの活動を行ってきました。活動は4カ月間で12件に上りました。
この日発表したのは、谷口智紀さん(英語キャリア学部小学校教員コース4年)▽小前実優さん(外国語学部英米語学科4年)▽石川隼さん(英語キャリア学部小学校教員コース3年)▽ウォルフ衣緒乃さん、出口湧新さん、松尾祐佳里さん、松本華英さん(いずれも国際共生学部1年)の7人です。
▲(前列左から)松本さん、ウォルフさん、出口さん(後列左から)松尾さん、小前さん、谷口さん、石川さん
7人はそれぞれ、「Education Team」に参加した理由を説明した後、活動の目的や活動の具体的な内容、活動の成果について報告しました。小学校を訪問した際には、英語のゲームや留学生とのコミュニケーションを通じて「英語で留学生と話すのはとても楽しい」「もっと英語で話したかった。英語が好きになった」というような声が多数寄せられました。
▲活動の内容や成果について報告しました
続いて、日本の教育現場での問題点や、海外と日本の教育現場の違いについて報告しました。
外人という言葉を使った小学生に対して教師が何も対処しないというような、意図しない形で子供たちの態度や行動を良くない方向へと形作ってしまう、いわゆる「hidden curriculum(隠れたカリキュラム)」について指摘しました。
また、ある留学生が「自分たちはまるで動物園のパンダだった」と言ったように、留学生が英語学習のツールのように扱われる場合がある点を挙げ、英語を通じた相互理解の機会にすべきだとしました。
▲教育現場での問題点も指摘しました
締めくくりとして、机上での紙ベースの学習が主軸になっている日本の現在の英語学習について「もっと実践的なコミュニケーションツールとして英語を使う機会をつくり、実際にコミュニケーションに参加して英語を使うべきだ」と指摘しました。
最後に、チームメンバーが一人ずつ、「Experiential Learning」として活動をどのように考え、とらえているかについて発表しました。「教師になる際、何をなすべきかを考える貴重な機会になった」「異文化や教育制度への理解が深まった」「ファシリテーションスキルが身に付いた」などとそれぞれの成果を述べました。
一覧を見る |